＠与野本町 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(2010/9/14-26 10ステージ)
http://www.saf.or.jp/
全指定 一般3000円 メンバーズ2700円
作：松井周 演出：蜷川幸雄
演出補:井上尊晶 美術:安津満美子 照明:岩品武顕 衣裳:紅林美帆
音響:金子伸也 振付:広崎うらん 音楽：かみむら周平
音楽監修・歌唱指導：池上知嘉子 演出助手:大河内直子、藤田俊太郎
舞台監督:山田潤一 ヘアメイク指導:佐藤裕子 宣伝美術：小田直司、伊東浩司
制作統括:渡辺弘、武井裕之 技術統括:山海隆弘 制作:高木達也、原口さわこ
主催・企画・製作:財団法人埼玉県芸術文化振興財団 助成:財団法人地域創造
平成22年度文化庁芸術拠点形成事業
出演：
さいたまゴールド・シアター ＞今日の配役
2010/9/14(火)曇 6:35-9:51PM(1'21/休16/1'36)中段中央 客席満員(300人)
客層：親子三代な幅の広さ。女性7，8割。
客入れ：場内トイレは使用不可、地階または大劇場のトイレを使用でき。本公演＜＞
サンプル のチケット(半券)提示でプレあり。こちらはポストカード、サンプル公演は
先行予約特典の演出冊子。馬蹄形客席5，6列。中央寄りが見易いけど、サイドも問題
なし。 折り込みチラシそれなり。パンフ A4 10ページ。挨拶、役者写真と一言
インタビュー、徳永京子寄稿。物販なし。終演9:48PM。カーテンコール2回3分。
松井周、平均70歳老役者＋重鎮・蜷川幸雄への堂々とした書き下ろし新作。
舞台。山我の元結婚式場。正面に高くアーチを描くステンドガラスと礼拝堂のベンチ
列。両袖は観葉植物のジャングル。客席側手前にソファセット。
お話。近未来、姨捨山な安楽死法案成立。淘汰される老人達は、山間のホームで死に
備えて暮らしている。とある日、変死した元アイドルの老ファン達が襲来、院長を
拉致し、ホームを乗っ取ってしまう。時代への革命を起こす、ここを老人達の聖地と
するという。
切実な戯曲に共鳴、励起する老役者達が輝く秀作。高齢者がこれから如何に生きるか
で、ディストピアな松井戯曲は矛先を緩めることなし。切羽詰まった状況の個々人を、
明日は我が身と演じる役者達のありさまがもの凄い。死をもって生を描く本作品。
役者に課せられたハードなテーマを(巧拙でなく)がっつり演じきってて、ガツンとくるねこ。
松井作品得意の仕掛け、かぶせもので消失に応え、広大な空間を消し去った演出、
スタッフ力はさすが。ラストに高く飛び、(ラジコン）ヘリが、老人達の願いの象徴
のようでしみじみねこ。
今日の配役
熊澤さえか(さいたまネクスト・シアター)：
木下小春（(往年のアイドル。グループ・ホーム「せせらぎの里」で不審な死を遂げる)
・元キノコ・ファンクラブ
中野富吉：川口(自営業・元ファンクラブ会長)
北澤雅章：松尾(元IT企業重役)
森下竜一：清水(中小企業を定年退職)
遠山陽一：灰田(過去は不明)
高田誠治郎：沼津(陶芸家)
・「せせらぎの里」入所者
重本恵津子：瀬田(認知症)
葛西弘 ：梶原(野球好き)
小川喬也 ：相馬(余命二年の病)
小林允子 ：裕子(相馬の妻)
益田ひろ子：矢野(絵描き)
倉澤誠一 ：ジョージ(ジゴロ)
大串三和子：津山(こども返り)
佐藤禮子 ：保坂(自称双子の片割れ)
石川佳代 ：名取(地元民)
・「せせらぎの里」職員
竹居正武 ：今村(院長)
宮田道代 ：黒崎(看護師)
田内一子 ：戸畑(介護福祉士)
松田慎也(さいたまネクスト・シアター)：橋本(ヘルパー)
田村律子 ：南波(清掃員)
・警察
西尾嘉十 ：江口(刑事)
林田恵子 ：九鬼(江口の部下)
・巡礼団
吉久智恵子：藤川(史朗の母)
竹居正武 ：史朗(藤川の息子)
宅嶋 渓 ：小宮山(無職)
美坂公子 ：智恵子(小宮山の娘)
宇畑 稔 ：水橋(智恵子の夫)
関根敏博 ：三島(余命三ヶ月)
上村正子 ：阿部(余命六ヶ月・自殺願望あり)
加藤素子 ：遠藤(余命三ヶ月)
渡邉杏奴 ：丸山
・家族
寺村耀子 ：るみ子(松尾の妻)
堀 文明(客演)：信之 (松尾の息子)
・語り手
谷川美枝 ：女(語り手)
・元村人
高橋 清 ：市川(元村長)
ちの弘子 ：荒木(元村民)
都村敏子 ：小谷(元村民)
・訪ねる者
小林 博 ：真木(新メンバー>
徳納敬子 ：和美(真木の妻)
滝澤多江 ：児玉(元男)
石井菖子 ：高橋(元ダンスインストラクター)
小渕光世 ：目黒(新しく来る医者)
・町役場職員
百元夏繪 ：後藤(町役場職員)
中村絹江 ：平出(町役場職員)
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