＠渋谷 青山円形劇場(2011/5/20-6/12 27ステージ)
http://www.aoyama.org/
全指定 前売・当日共 6900円 学生割引4300円
オリジナル脚本：和田夏十（映画『黒い十人の女』市川崑監督）
上演台本・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ
振付：小野寺修二 美術：BOKETA 照明：関口裕二（balance,inc.DESIGN）
音響：水越佳一（モックサウンド） 映像：上田大樹（＆FICTION!）
衣裳：三大寺志保美 ヘアメイク：武井優子 演出助手：相田剛志
舞台監督：宇佐美雅人（バックステージ） 宣伝美術：横須賀拓、佐久間りさ
宣伝写真：平野太呂 宣伝ヘアメイク：山本絵里子、浅沼靖、杉村千春
プロデューサー：高橋典子 制作：前田優希、佐々木悠、北里美織子、川上雄一郎、
仲谷正資 広報宣伝：米田律子、太齋志保 製作：北牧裕幸
出演：
みのすけ ：風松吉 在京テレビ局、VTVプロデュ一サー
峯村リエ ：女1(風市子) 風の本妻。レストラン「カチューシャ」の経営者
松永玲子 ：女2(香月双葉) 近年、テレビドラマにも進出した舞台女優
村岡希美 ：女3(赤石三輪子) VTVの台本印刷を引き受ける「赤心堂印刷」の女主人
中越典子 ：女4(四星マワ) 新進の女性歌手
緒川たまき：女5(友部五十鈴) VTVのエレベーターガール
新谷真弓 ：女6(朝霧六香) 番組で生コマーシャルを担当している、コマーシャルガール
安澤千草 ：女7(新条七美) VTVで歌手に指導を行ラ、歌唱指導の先生
皆戸麻衣 ：女8(有吉八重) 風の下で働く、演出家志望のアシスタントディレクター
植木夏十 ：女9(九重正子) VTV社員食堂のウェイトレス
菊池明明 ：女10(岡部十糸子) VTV芸能局でお茶汲みをしている、女事務員
奥村佳恵 ：百瀬桃子(劇団星屑の若手女優)、VTV局員
小林高鹿[PPPP] ：花巻千一郎(VTVアナウンサー)、現代の男1
藤田秀世 ：本町(VTV芸能局長)、レストラン・カチューシャの客
廣川三憲 ：阿木(VTVディレクター)、赤心堂印刷社員
吉増裕士 ：現代の男2、蝦蟇道(構成作家)、ベテラン俳優、VTV局員、声優
眼鏡太郎 ：現代の男3、パパ役の声優、VTV局員
小園茉奈 ：メーキャップ係、コーラスガール、VTV局員
木乃江祐希：レストラン・カチューシャの女給、コーラスガール、VTV局員
白石廿日 ：メーキャップ係、ママ役の声優、VTV局員
水野小論 ：綿貫(声優)、コーラスガール、レストラン・カチューシャの女給、VTV局員
野部青年 ：現代の男4、レストラン・カチューシャのボーイ、野上(VTV局員)
森田甘路 ：現代の男5、芝(VTV局員)
2011/5/25(水)曇 6:36-9:38PM(1'44/休11/1'04)ロビー側中段 客席ほぼ満員(220?人)
客層：20才代後半-30才代中心に、学生〜じじばばまで幅広く。男女半々。
客入れ：当日券不明、連番の空席がぽつぽつあり。1ブロックを除いたほぼ円形客席
4，5列ずつ。ロビーからみて下手の装置側が正面の設定。折り込みチラシやや厚め。
パンフ B5 4ページ。配役、写真付き予定。次回公演。「ノーアート・ノーライフ」
再演 11月本多劇場。来年春に新作全国ツアー。物販。パンフ A5 ハードカバー
1500円。役者インタビュー。キャラ毎のショートストーリー、対談。ポスター500円。
カーテンコール2回3分。
1961年製作上記映画の舞台化、とか。
舞台。前方後円墳で、円墳がメイン。前方にロシアアバンギャルドなアパート立ち。
窓は全部ＴＶ、屋根に八木アンテナ乱立。サイドにパネルスクリーン、壁増にカット
されたアパート。
お話。女性に優しいTVプロデューサー。本当に愛しているかは判らないが9人の女性と
関係し、現在進行形。本妻はそれを知っているが悩んだり、恨んだりはしない。でも
本人を目の前にすると嫉妬に駆られてしまう。それは9人の女達も同様、すり抜けて
つかみどころのない男が気になってしようがない。ややこしい思いをしないため、
いっそ男がいなくなればいい、殺してしまおうと共謀することとなる。
カラフルな女優達が十人十色の不思議な魅力を振りまく舞台、楽しくてしょうがない
ねこ。陰湿因業に容易に転ぶ愛憎劇を、嫌味も黒い笑いに昇華して、スパイシーな
エンタメに転調。潤色の腕の冴えに拍手、今回もシャッポを脱ぐねこ。
通常の額縁舞台にない、円形劇場を活用したライブ感ある空間を造り。ハイバイら
小劇場演劇のシンプルなセットによるスピーディな転換、少年王者舘かという映像
マジックで、豊かに刺激的に行間補足。おのでらん振付のダンスは、日常を歪ませ、
仕事や他者に翻弄されるプロデューサらのありさまを良く模し。ともかく、絵になる
俳優と演出空間ぞろぞろ目白押し、3時間も飽きることなく観るねこ。
役者。視線による冷戦バトルが熱い。細かいなあ、でも大胆だなあ、素敵だなあと
バリアフリーな低め舞台、役者との至近距離も嬉しいねこ。
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