＠横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール（2012/3/22-24 4ステージ）
http://www.yokohama-akarenga.jp/hall_space/calendar1203.html
全自由 前売2800円 学生2500円 小中学生1000円 当日3200円
作・演出・振付：矢内原美邦 舞台美術：細川浩伸（急な坂アトリエ）
舞台監督：鈴木康郎 照明：木藤歩 映像協力：高橋啓祐 宣伝美術：石田直久
イラスト：アベミズキ 企画・制作：precog 主催：ミクニヤナイハラプロジェクト
共催：横浜赤レンガ倉庫1号館（公益財団法人横浜市芸術文化振興財団）
助成：芸術文化振興基金
出演：
光瀬指絵［ニッポンの河川］、鈴木将一朗、NIWA、守美樹、
柴田雄平［チェリーブロッサムハイスクール］、たにぐちいくこ、米田沙織
2012/3/24(土)曇｜雨 6:05-7:15PM（69）正面後方中央 客席8割（100人）
客層：20-30才代中心に子供連れからじじばば幅広く。女性過半数。
客入れ：ロビーで役者写真とビデオ投影。横長のステージを三方囲みの
スタジアム客席。正面桟敷1椅子3列、サイド3列。正面が見やすいと誘導。
しだい埋まる客席。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。挨拶、
プロフィール、予定。7-8月ニブロール新作。来年3月ミクニヤナイハラプロジェクト
新作＠東京、大阪。物販。DVD、Tシャツなど。カーテンコール1回1分。
2010年STスポット公演を経て、今回が本公演とか。
舞台。中央上手に骨組み家屋、下手は壁組のみ。シャンデリアだけがリアル。
後方に立てかけた骨組壁を組み替えて、役者が場を建てこんでは解体。
下手端のモニタにたい積するもの、道路で待機する飛行機などＣＧ投影。
お話。12歳の記憶のまま大人になった青年。突然の登場が過去の自殺事件、えん罪
問題と係わった医師と容疑者となった男をかき乱す。救おうとするものと
ままならない現実が明らかになっていく。かな。
より完成度をあげた狂騒演劇。すごい早口と、てんてこ舞いの動きの面白さに気が
取られて、物語は？。テキストの断片が鋭く突き刺さったり、笑いを誘ったりしな
がら、医療や死刑制度に及ぶ、生と死のテーマと気付かされ。とらえがたさから
デタラメにも聞こえてくるテキスト、駆け回り叫ぶ役者に、錯綜する現実の中、
なんとか生きている私たちが重なって、痛みと勇気と興味尽きず。例えば、号令の元
否応なく走って腹筋とかする場面が続出するけど、あの理不尽さ不条理感こそ、
現実と思ったりするねこ。
鬼軍曹の司令なテキストと演出のもと、滅私奉公な兵士役者は全力疾走で応えて
健気しごく、感動させられ。あのスピードで台詞が明確に語られるのには（観客の
聞き取りが追いつかないけど）、驚異的。装置の展開まで役者がやっちゃうし。
誰よりも先を志向する、矢内原演劇の止まらない進化を目撃、嬉しく思うねこ。
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