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 中野成樹+フランケンズ「ナカフラ演劇展 A1」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2012/6/7-20 18ステージ中 3ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由(整理番号付) 1プログラム2500円 通し券(3プログラム)6000円

 サポートアクト2
 カシマシ「(タイトル未定)」 出演:松尾泉、湧田悠

 Aプログラム「スピードの中身」(2010年)
 原作:ブレヒト「了解についてのバーデンでの教育劇」より
 誤意訳・演出:石神夏希 音楽:石川智子 上演台本:中野成樹、熊谷保宏
 美術:細川浩伸 照明:高橋英哉 演出助手:武田篤
 宣伝美術:青木正 ドラマトゥルク:熊谷保宏、長島確 制作:加藤弓奈
 主催・企画制作:中野成樹+フランケンズ
 提携: (有) アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 助成:公益財団法人セゾン文化財団
 出演:
 村上聡一、福田 毅、洪 雄大、竹田英司、田中佑弥、斎藤淳子、石橋志保、
 小泉真希、北川 麗

 2012/6/17(日)晴 1:05-2:28PM(10/1'16)中段中央 客席超満員(60?人)
 客層:20-30歳代、男性過半数。
 客入れ:ベンチ1椅子5列。通路補助出し。折り込みチラシそれなり。パンフ A5
 4ページ。詳細補記有り。物販。過去公演サントラCD。カーテンコール1回。

 意訳上等のナカフラ、ベスト選集Aプロ、ダブルキャストの1。
 舞台。正面に無地の屏風、上手イーゼルに「演劇展」の墨書。

 サポートアクト2 カシマシ
 中野氏の教え子学外デビュー。コンテンポラリーダンス・デュオ。
 椅子隣り合わせ。レイジーな音楽、雨音SE。関連、物語性をちらり見せるけど、
 基本純ダンス。連綿粛粛と動き続け、2分ほどの刻みで暗転、短いシークエンス
 連ねていく。椅子や床、お互いの引力を感じさせるユニゾンダンス。2人の身体性の
 違いも個性。振りが先立って、動きが後手となるよな、もどかしい時あり。
 今は思い切りよく動けばとと、思ったりするねこ。

 スピードの中身
 舞台。メタルラックを四つ並べ、なんと会議机に見立て。書いた議事紙を貼る、
 ポストイット製イーゼルパッド(でかい台紙・定価7000円!)を置き。

 お話。みんなの飛行機ミーティング、本日の議題は墜落したテストパイロットの
 査問の模様。墜落した彼を救うべきかどうかの議題は、社会性有無の議論となる。
 結果、信頼は失墜するが死なずに追われることに。しかし、同僚彼女を同僚の仲間に
 寝取られたことがわかり、絶望の淵に墜落してしまう。

 意訳、ていうか飛躍。人間は人間を救うことができるのか否や。スラップスティック
 な問答の中がそんなテーマを苦笑いするブラックユーモアの佳作、かいな?。
 本筋と悪戯な思いつきの溶け合い、死のモチーフの変容・異化と同化の兼ね合い。
 が、節操なし、いやさ徹底した壊し方で展開して、面白いねこ。

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