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 ネオゼネレイター・プロジェクト2012「THE ICEBREAKER 〜その凍てつきし場所で〜」

 @下北沢 「劇」小劇場(2012/6/20-24 7ステージ)
 http://www.honda-geki.com/gekisyogekijo.html
 全自由 前売3200円 当日3500円 中高生2000円 平日マチネ前売2700円
 劇サロ特別前売券3000円

 作・演出:大西一郎 舞台美術:伊藤雅子 照明:阿部康子 (あかり組)
 音響:遠藤宏志(SSD (有)実吉サウンドデザイン)
 舞台監督:小野八着(JetStream) 宣伝美術:前嶋のの 宣伝写真:藤倉善郎
 制作運営:三村里奈(MRco.) 製作:NGP
 出演:
 依田朋子 :副所長な女
 中山朋文[theater 045 syndicate]:親分と呼ばれる男
 小林麻子 :双眼鏡で見る女
 森口美樹[ロスリスバーガー]  :目撃する女
 保倉大朔[uncle jam] :ライダー君と呼ばれる男
 畑中葉子[椛セ田プロダクション]:逃げてきた女

 石丸だいこ:山越え族と思われる女
 今井勝法 :山越え族らしき男

 猪股俊明:感染者狩りベテラン
 碓井将仁[劇団レトロノート]:感染者狩りの若造

 木村健三 :配達屋の人
 井上英行 :コンビニの店長

 2012/6/22(金)曇 7:35-9:34PM(1'58)最前方より 客席満員(45人?)
 客層:30歳代平均かな、男性過半数。
 客入れ:整理番号順、道路から狭いロビー内へ集合誘導でやや窮屈。通常のベンチ
 4列。常時空席案内あり。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 3ページ。配役、
 プロフィール。次回公演「StrangeLove 事件は会議室で起こる」、ネオゼネ版
 「博士の異常な愛情」か!?。物販。未確認。カーテンコール1回

 出演者に惹かれて、久々NGP。
 舞台。ドアが4つ、窓1つの小部屋。中央ドアは外から入る前の除染ルーム設定。
 下手よりに木製テーブルと丸椅子、ベンチ。脇に上階(三階上)へのハシゴ。
 
 お話。とある雪の日から奇病蔓延。昏睡後死ぬか、蘇生して凶暴化するかの五分
 五分。治療法はなく、感染者を狩る者達が現れ、世界は崩壊へと向かうしかない
 ように思われた。避難者を匿い、治療法を模索すると山間の研究所を舞台に描く、
 SFホラー。

 楽しいエンタメ、苦いアクチャリティ。感染、恐怖、抗い、裏切りと勘所を押さえ
 そして飛躍する恐怖サスペンス。新事実、ニューカマー登場と緩みがちに飽きさせず
 楽しませてくれ。ドアや窓装置、異音、醸す照明も巧く使い。かといって客弄りを
 しないから安心(人により不満)。作家の趣味趣味ガジェットにクスリ笑い。
 汚染、疑心暗鬼、出口のない不安と震災、原爆事故後に洒落にならなくなった現実
 否が応でも思い起こさせ。ぶっ飛んだ虚構にこそ、そこらと怒りを描き、少なからず
 昇華してくれて○。役者。依田朋子。演劇では久々。しっかり、しかし楽天なとこに
 好感。小林麻子。ちょっと漫画めき、面白く。石丸だいこ。殊勝かと思いきや、
 さすがの怪演ぶり。

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