＠与野本町 彩の国さいたま芸術劇場大ホール(2013/9/5-22 20ステージ)
http://saf.or.jp/arthall/
全指定 S席9000円 A席7000円 Ｂ席5000円 学生B席2000円
＠広島 上野学園ホール 9/28-29
＠北九州 北九州芸術劇場 大ホール 10/5-6
＠大阪 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 10/11-14
演出：蜷川幸雄 作：Ｗ.シェイクスピア 翻訳：松岡和子 美術：中越 司
照明：勝柴次朗 衣裳：前田文子 音響：鹿野英之 ヘアメイク：河村陽子
音楽：阿部海太郎 演出補：井上尊晶 演出助手：前田俊太郎
舞台監督：八須賀俊恵 技術監督：小林清隆
制作：公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団、ホリプロ
企画：彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会
出演：
市川猿之助：シャイロック
中村倫也：ポーシャ
横田栄司［文学座］：バサーニオ
大野拓朗：ジェシカ、シスター
間宮啓行：グラシアーノ、僧侶
石井愃一［東京ヴォードビルショー］：老ゴボー、テューバル、僧侶、シスター、高官
高橘克実：アントーニオ
青山達三：ヴェニスの公爵、僧侶、モロッコ大公の従者
手塚秀彰：モロッコ大公、僧侶、高官
木村靖司［ラッパ屋］アラゴン大公、僧侶、シスター、高官
大川ヒロキ：ソラーニオ、僧侶
岡田正：ネリッサ
清家栄一：ランスロット・ゴボー、僧侶、シスター
新川將人：サレーリオ、僧侶
鈴木豊：ロレンゾー、シスター
福田潔：ポーシャの召使い、僧侶、楽師、シスター、高官
市川段一郎：アントーニオの召使い、僧侶、シスター、バサーニオの従者、高官
鈴木彰紀(さいたまネクスト・シアター)：ステファノー、僧侶、シスター、
バサーニオの従者、ポーシャの侍女、アラゴン大公の従者、牢番、高官
隼太(さいたまネクスト・シアター)：バルサザー、僧侶、シスター、高官、僧侶、
モロッコ大公の従者
内田健司(さいたまネクスト・シアター)：ポーシャの侍女、シスター、高官
坂辺一海(さいたまネクスト・シアター)：リオナード、僧侶、シスター、
ポーシャの侍女、アラゴン人公の従者、高官
白川大(さいたまネクスト・シアター)：僧侶、モロッコ大公の従者、
ボーシャの侍女、シスター、高官
丸茂睦：楽師(アコーディオン)、僧侶
2013/9/14(土)晴 6:35-9:32PM(1'11/休16/1'28)2F中央 客席満員（770人）
客層：20-30才代女子最多、カップル親子結構。女性8割。
客入れ：女子トイレは個室が多い２Ｆへ誘導。折り込みチラシ厚め。配役表1枚。
物販。パンフ □22ｃｍ 1500円 Ｔシャツ2200円 根付リング700円
ブックマーク1000円 トートバック1800円 チケットホルダ500円
カーテンコール2回2分。
意外な感じもする蜷川幸雄初演出での有名作上演。
舞台。さらした桟橋状床。一面２Ｆまでお屋敷壁。ローマ賢人のレリーフが上下に
列び。その中央に大扉、上に作品タイトルなど書かれ。
お話。イタリア・ベネチア。貿易商は友人の保証人となり、シャイロックと期限まで
返済できなくば、自身の肉一ポンドを差し出す契約をする。商船は沈没、貿易商は
窮地に陥るが、友人の妻の機転で逆転勝利する。
予想・期待通りの猿之助・シャイロック、ワンマンステージ。高橋さん、横田さんと
できる役者も霞んでしまう、嵐か竜巻かという怪物的演技。猿之助意外はいらねと、
口が滑ってしまうほど。歌舞伎様式/口語会話を自在に操り、メリハリくっきり。
いっちゃってるか、俊寛なみに憤怒／絶望をみつめている両眼が恐すごい。それと
ともに思わず笑っちゃう緩急つけるさじ加減が巧く、憎い。
ラストにシャイロックの黙劇補填。人種差別のスケープゴートにされて強制改宗、
しかし引きちぎった十字架を握る手から鮮血がしたたり落ち。未来という今の現実を
暗示。過剰に演出された思い上がって浮かれたベニス市民達の体、シャイロックを
名前でなく人種で呼ぶゲスな彼らを、日本人と置き換えてみちゃうとか、シニカルに
みて苦笑ねこ。
オールメールならではのこそばゆいコメディは単純楽しく。ポーシャ・中村倫也君の
美しい立ち姿とよく通る声を堪能。華も実もある若手でこれからが楽しみねこ。
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