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 21世紀ゲバゲバ舞踊団企画公演「ゲバゲバの回03」

 @田町 SHIBAURA HOUSE5階パードルーム(2014/12/12-13 2ステージ)
 http://www.shibaurahouse.jp
 全自由 前売2800円 当日3000円 港区在住・在勤・在学 1000円

 照明:芹川直子 音響:林あきの 舞台監督:熊木進 制作:持田喜恵、深田唯
 宣伝美術:宮川洋平(bulwark)映像撮影:細川浩伸 写真撮影:北川姉妹
 主催:21世紀ゲバゲバ舞踊団 協力:SHIBAURA HOUSE
 助成:平成26年度港区文化芸術活動サポート事業
 協力:SHIBAURA HOUSE(SHIBAURA HOUSEフレンドシップ・プログラム2014)

 「入手杏奈日常2」16分
 振付・出演:入手杏奈

 「ザインとソレン」13分
 振付:北川結 衣裳:土田ひとみ ドラム:守道健太郎(ヘトミ)
 出演:遠江愛、北川結

 「とうとう」28分
 振付:名取秀樹 演奏:岸渾満佐志、安倍真結、藤舎清穂、藤田和也
 出演:井上大輔、伊佐千明、藤井友美(ゲスト)

 休憩15分

 「氾濫」38分
 振付:北村成美(ゲスト)
 出演:伊佐千明、入手杏奈、北川結、辻田暁、遠江愛、名取秀樹

 2014/12/12(金)晴 7:08-9:06PM(62/休15/38)入口側奥 客席超満員(60人)
 客層:20才代男女とほぼ中年層。男女半々。
 客入れ:1F受付、EV1基で5F、帰りは待たされパターン。トイレは1Fのみなので注意。
 開場時数人。2辺壁際に座蒲団桟敷1、椅子1。長時間なので早めに椅子席確保のこと。
 どっちも正面とのことだけど、入口側が正面の演出がされ。「景色」もいいしね。
 とくに入手さん、しげやん作品は奥側・サイド席△。折り込みチラシそれなり。
 パンフ A5 3ページ。次回公演。1/17WS成果発表。物販なし。カーテンコール各1回
 最後に1回3分。

 集団創作一辺倒から、ゲスト迎えての企画公演。
 ・入手杏奈日常2
  構成。日記読み、異物との遭遇。もどかしさ、妄想の発露。
  ほどけてゆくも、昆虫めいた奇態。ただならぬ筋力の強さ、コントロールぶり。
  後半リズムが入るけど、身を任せるでない我の強さを見せて魅了。

 ・ザインとソレン
  構成。カーテン開け、ペントハウスからの夜景。キリンジの名曲が流れる中、
  いすれかシャドウをともなったデュオ。力こぶ入り、マーシャルアーツかという。
  ポージングとガチャ動きの静と動。仕掛けに点灯。後半にむかいてんてこ舞い。

  ダンスで言葉にならない往還、仲が良いけんか。種々趣向盛り込んだ構成がスパイ
  シー。ワンピースとセパレーツのボディスーツっぽい衣装はジャングル迷彩?。
  身体が異なる2人だけど、力の入り具合と飛び散る汗の勢いは同じくして、ダンスを
  楽しませてくれ。

 ・とうとう
  構成。ソロ、静かなるポーズダンス。能楽囃子 三味線、鼓、笛の4人が伝統衣装で
  着座。暴れん坊が来る。能楽音と呼応。男性入り、すらっとユニゾン+暴れん坊の
  図。バリエーション。まかしょ♪で思いっきり弾むダンス。早間の能楽、スロー
  ダンス。無音も居残りダンサー、1人ずつ消えていく。

  コンテンポラリーと和楽 協調、すれど妥協せずダンス。能楽は揺るぎない中、
  どう破っていくのか、興味津々。音に流れていきつつ、きかん坊な振付を面白く
  みるねこ。

 ・氾濫
  構成。ドレスアップした一同、とりどり原色のカラーリング。女(辻田)が一部
  チャールストンなステップで全身。窓際にならび、足下から蛍光照明にハードな
  シルエット。スローサンバ。次第ほどけてゆく、とりどり剛柔個性のダンサー。
  無音。乱と静種々。デュオでユニゾン。発話、数字カウントアップ。
  エモーショナルなソウル。倒れるダンサー、1人揺れながらカウントアップ。
  ヒールを脱ぎ、つま先立ちで歩行。他はしだい励起、身を起こし。エブリデイ・
  スターと歌う歌。静止〜リズムに乗る5人と、連続ロールソロ(辻田)。

  しげやんからダンサーと観客へのギフトな作品。やがて決壊、氾濫する構成に
  ダンサーのありさまを120%炙り出した秀作。油断したら死んでしまうほどの
  ガチンコの挑戦。鍛えられた若きダンサー達が真摯全力で作品に取り組み応える、
  ダンスで生きていく姿にほろりとしちゃうねこ。

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