＠下北沢 本多劇場(2015/12/5-12/27 23ステージ)
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全指定6900円 限定ステージ料金6400円 学生割引券4300円
作・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ 舞台美術：島次郎
照明：関口裕二[balance,inc.DESIGN] 音響：水越佳一[モックサウンド]
映像：上田大樹[INSTANT wife] 衣装：小原敏博
ヘアメイク：宮内宏明(Ms．factory） 演出助手：和田剛志 舞台監督：宇佐美雅人
宣伝美術：雨堤千砂子 プロデューサー：高橋典子 制作：井上美幸ほか
製作：北牧裕幸 企画・製作：（株）シリーウォーク、キューブ 主催：キューブ
出演：
大倉孝二 ：チャズ・フォルティー
みのすけ ：スタンリー・フォルティー
犬山イヌコ：ホワイト・スワンレイク
三宅弘城 ：ドーネン
松永玲子 ：エミリア・ナハムキン
八嶋智人[カムカムミニキーナ]：ジャック・リント
池谷のぶえ(声の出演)
2015/12/17(木)晴 2:05-5:10PM(1'50/休16/57)後方上手 客席超満員(380人)
客層：20-30才代女性とおじさん。女性7割。
客入れ：折り込みチラシ厚め。パンフ A4 1枚。次回公演未定。
物販。パンフ A5 160ページ 1800円 寄稿多数。ポスター500円
カーテンコール3回2分。
2004年初演作品。同じキャストでの再演。
舞台。初演同様、南米風？のワンフロア。天井からＴギリアム世界とダクト
はみ出し。奥正面に窓、半地下と土手に立つ足下がみえ。下手、玄関へのドアと
キッチンシンク、納戸部屋。手前、丸テーブルの椅子は高低差大、最低は座椅子並。
転じて上手。奥に二段ベッド、ステレオセットはミニステージの上に置かれ。
二階への階段入口、二人掛けソファとテーブル。
お話。世界大戦後の荒廃した、どこかはわからない国。恋人と長続きしない男と
その兄、出入りする最近健忘症の友人。下宿を頼む女がやってきて、聞けばその夫は
戦争の犠牲者。設備が愉快な故障をして、保守員がやってくる。彼らにはせっぱ
詰まった事情と秘密があって…。
滅法面白いけど死にたくなる。あんまりな破滅をすばらしく作り込んで、虚を突かれ
唖然とするねこ。小津安二郎めいた、ありそうでない日常会話から始まり、後の
取り繕いへ連なり。会話のほころびは家財から人間関係の破局、さらにその先へと
拡大。外の世界では戦争、災禍という、大きなSF設定とともに、細かな心理ドラマを
よく描き。それもベタならずして、ナイロンは別格の感を改めるねこ。
もとよりできる役者を揃え。経年の湿り気を添えて、大人げないおバカさにつけ、
悲しいにつけ、味わい増し。
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