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＠下北沢 下北沢 小劇場B1(2021/09/24-10/03 12ステージ)
全指定 前売4500円 当日5000円 シニア3500円(70歳以上)
ハンディキャップ割引3500円 学生1500円 高校生以下500円
作・演出：内藤裕子[演劇集団円] 美術：内山勉 照明：佐々木真喜子
音響：穴沢淳 衣裳：樋口藍 演出助手：鍋嶋大輔 制作担当：栗原暢隆、松井伸子
舞台手話通訳：南瑠霞、村上千鶴子（手話あいらんど） プロデューサー：名取敏行
製作：名取事務所
出演：
田代隆秀 ：篠田秀和（篠田医院元院長）
加藤頼[劇団俳優座]：篠田宏和（秀和の長男）
谷芙柚 ：篠田真由美（秀和の長女 看護師）
鬼頭典子[文学座] ：津山晶子（篠田医院看護師）
歌川貴賀志[合同会社現代]：野原 整（製薬会社ＭＲ）
山口眞司[演劇集団円]：町村紘一（患者）
岩崎正寛[演劇集団円]：町村 肇（紘一の長男）
2021/09/26(日)曇 7:03-8:45PM(1'42)正面前方 客席満席(50人)
客層：ベテラン過半数、あと20-30才代。男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。最前列はフェイスシールド着用。正面6列、
サイド3列 椅子を千鳥配置。当日パンフ B5 6ページ。カーテンコール拍手鳴り
止まぬも1回、後規制退場。
岸田国士戯曲賞・最終候補作家 内藤裕子 書き下ろし新作。がんの有償治験薬
「丸山ワクチン」を取り上げ。
舞台。小規模医院 診療室と待合室。下手側机にキーボード、脇に患者用椅子。
奥に引き戸。上手側小さな受付カウンター、背もたれがない待合室椅子3。
お話。宮城県のとある医院。院長を息子へ継いでもらい、父は非常勤で一日の
勤務と訪問診療。医療経営の考え方は異なるが折り合って過ごす2人。とある日、
長年の付き合いがある農家家長が深刻な顔で尋ねてくる。ガン告知をされた直後、
その足で助言を請いに来たのだ。
地味も滋味ある会話劇。市井の普通の日常を活写、血の通った生の声を伝えることで
地域、医療の問題と家族のあり方を自然に浮かばせていく。政策と製薬会社の表裏の
事情もＭＲの口から語らせることで、社会と歴史へと視野を拡げ、これも自然体な
映し方がされていて、日常の物語を崩さない。コロナ禍で感じている、どこか違って
いる、ズレている感覚と重なり、普通なのに引き込まれてみるねこ。役者はベテラン
から若手まで、ならでわの魅力的な演技で応え。取りわけ田代隆秀さん、町村紘一
さん、鬼頭典子さんが印象に残ったねこ。
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