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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場（2023/05/31-06/04 10ステージ）
全自由(整理番号付）前売3500円 前半3200円 当日4000円 前半3700円
高校生以下 1000円 U25キャッシュバック ?500円
作・演出：屋代秀樹 舞台監督：黒澤多生[青年団]
舞台美術：袴田長武[ハカマ団] 照明：伊藤将士 宣伝美術：郡司龍彦
ビジュアル撮影：須田俊哉 制作：屋代秀樹 当日受付運営：塩田友克
舞台写真：保坂萌 企画制作：日本のラジオ、（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
作中引用詩 萩原朔太郎「鶏」「遺傳」「猫」
作中言及作品 エドワード・ゴーリー「うろんな客」
村上春樹「パン屋襲撃」「パン屋再襲撃」
森茉莉「甘い蜜の部屋」
出演：
［鶏組］
夫：川上献心[劇団風情]
妻：宝保里実[コンプソンズ]
客：沈ゆうこ[日本のラジオ]
妹：田久保柚香
［犬組］
夫：宮崎雄真[アマヤドリ]
妻：日野あかり
客：澤原剛生
弟：神山慎太郎[ガガ／くらやみダンス]
2023/06/04(日）晴 1:00-2:10PM (70)中段中央 客席ほぼ満員(55人）
客層:20-30才代中心、2世代、男性過半数。
客入れ:感染対策。検温なし手指消毒任意。当日パンフ B5冊子とA5 2ページ。
物販。公演DVD。カーテンコールなし、退場説明の主宰へ代わり拍手。役者の客だし
あり（会話はNG）。
2015年10月＠RAFT初演。同一テキストを配役を入れ替えて交互上演。
舞台。本を入れた木箱の島が点在する古書店。正面奥に木箱組みの机と、クラシカル
な椅子。重厚な暗色ドア2、下手入口、上手から母屋。
お話。目が不自由な妻に優しい書店店主。とある日、場違いで不器用な客来訪。
ペンギン、スニーカー、白黒の絵本（エドワード・ゴーリー）を探しているという。
やんわり断られるも、店主の妻がフレンダリーで甘えられそうと思ったのか、再来。
しかし、店主は妻が居ぬ間に、妹へあけすけな別の顔を見せるのだった。
ささやかな日常の影と過去に惨劇。古書店の夫は、実在のシリアスキラー ペーター・
キュルテンがモデルとか。モザイクが晴れるように裏/表、見える/見えないの二面性が
露わになっていく、素敵に嫌らしい展開。詩歌、小説の引用・朗読を散りばめ。
本に囲まれ、妻と本の中の世界を共有することが唯一夢だったのか思えば、やるせない。
アンバー主体の照明、木箱美術の優しさもまた。役者さんはみな独特のムードあり。
エッジを立てない宝保さんが新鮮。
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