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＠南青山 銕仙会能楽研修所(2023/06/28 1ステージ)
自由席4500円 U25（25歳以下）2200円 ベンチシート（限定10席）5000円
狂言「文山立（ふみやまだち）」17分
シテ 山賊 山本則秀
アド 山賊 山本凜太郎
能「蝉丸 替之型（せみまる かえのかた）」93分
シテ 逆髪 鵜澤光
シテ 蝉丸 観世銕之丞
ワキ 清貫 大日方寛
ワキツレ 輿舁 野口能弘、野口琢弘
アイ 博雅三位 山本則重
笛 杉信太朗
小鼓 清水和音
大鼓 原岡一之
地謡 青木健一、安藤貴康、谷本健吾、長山桂三、浅見慈一、馬野正基
後見 清水寛二、西村高夫
2023/06/28（水）晴 6:30-8:31PM（17/93/9）正面上手 客席9割・正面ほぼ満席(130人)
客層：3世代。学生、勤め人、ベテラン。女性7割。
客入れ：早めに開場。20人強。感染対策。検温なし手指消毒任意。通常客席、
空席誘導あり。当日パンフ B5機関誌。
狂言「文山立」
お話。二人の山賊が口喧嘩から果たし合いに。書き置きを記するうち、妻子の嘆く
さまを想って泣き出し、結局仲直りする。
熱くても冷静、ていうか呑気なやりとりが愉快。聞き分けもいいので平和だし。
能「蝉丸替之型」
お話。盲目の皇子・蝉丸は山に捨てられる憂き目に。悲しみに暮れ、琵琶を弾いて
いると、狂人となった姉が現れ、2人は我が身の不幸を嘆き合うのだった。
見所いろいろ。蝉丸の輿（こし）と藁屋装置。やつし(出家装束）に生着替え。
姉・逆髪は橋がかりで水鏡に映る浅ましい姿にびっくり。再会と再びの別れ、
言葉を掛け合いながらの離別。など。
小書（演出ノート）から替之型という特殊演出がついてるとか。普通の蝉丸を
知らないので！？。終演後の能楽小講座(谷本健吾さん）によると、蝉丸がツレ→
シテに昇格、逆髪と両シテ扱い。藁屋の位置が手前→真ん中なのは蝉丸をより
クローズアップするためと思われるとか。逆髪の装束が違う、持たない笹をもって
いて、より狂乱の型。橋がかりで水鏡をみるのが加えられている。
手紙を読むところで、笛を吹く（あしらい笛）のは珍しく、替之型だけ。皆さんは
貴重なものを観た。小書には演出がいくつか書いてあって（流派によって違う）、
選択することでバリエーションがでてくるとのこと。
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