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＠南青山 銕仙会能楽研修所（2023/11/22 1ステージ）
自由席4500円 U25（25歳以下）2200円 ベンチシート（指定・限定10席）5000円
狂言 痩松（やせまつ）14分
シテ 山賊 高澤祐介
アド 女 前田晃一
後見 三宅近成
能 楊貴妃（ようきひ）93分
シテ 楊貴妃 谷本健吾
ワキ 方士 御厨誠吾
アイ 蓬莱国ノ者 三宅右矩
笛 杉 信太朗
小鼓 大山容子
大鼓 大倉慶乃助
地謡 青木健一、安藤貴康、長山桂三、北浪貴裕、馬野正基、浅見慈一
後見 観世銕之丞、柴田稔
2023/11/22(水)曇 6:30-8:28PM(14/93/6)正面中段中央 客席9割(100人)
客層：2世代、女性8割。
客入れ：感染対策。手指消毒任意。いつものよう靴は靴箱へ、階段に座椅子席。
当日パンフ 機関誌 B5。
・狂言 痩松
お話。丹波の国の山賊。里帰りの途中の女を襲って持ち物を奪う。ところが隙を
見た女が山賊の長刀を奪って逆襲、持ち物を取り返した上に…。
山賊の符丁で盗品が多いことを「肥松」、少ないことを「痩松」というとか。
そうですか。長いひげ面で人が良さそうな、ムードはカールおじさんな山賊が
カワイイ。酷い目に合うほど、愛嬌が増すという妙。
・能 楊貴妃
お話。唐の玄宗皇帝は亡くなった楊貴妃を忘れられず、方士にその魂魄を探すよう
命じる。蓬莱宮で居場所を聞き出して訪問すると、宮殿から楊貴妃が現れる。
玉の釵を方士に与え、皇帝と契りを結ぶに至った経緯を物語り、霓裳羽衣の曲を
舞う。再度、玉の釵を方士に託し、その帰国する姿を涙ながらに見送るのだった。
エンドレスで舞い続ける狂気、すごく品のいい。ぼーとして夢の中にいる心地が
したねこ。
・能楽小講座 安藤貴康 6分
つくりもの、屋根の向きが他の曲と違ってて縦に置かれる。この世のものではない
魂が通り抜けるための縦置き。玉すだれを置いてかき分けてでる演出もある。
「長恨歌」の影響は大きい、それを巧く能に落とし込んだ。恨を、長く懐かしむ。
金春禅禅竹（こんぱるぜんちく）の曲、世界がスパイラルしてる。世阿彌では
時系列で成仏するが、楊貴妃は留まり続ける、何も変わらない。禅竹作品を
いろいろ見比べてほしい。青山能もスパイラル、若手とベテランで。
来年もよろしくお願いします。
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