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＠下北沢 ザ・スズナリ(2023/11/23-28 9ステージ)
全指定 一般4500円 学生、養成所生、U25（25歳以下）2500円
高校生以下1000円
作：別役実（1994年 演劇集団 円初演)
脚色・演出・振付：スズキ拓朗[CHAiroiPLIN／コンドルズ]
音楽：諏訪創 舞台美術・映像・宣伝美術：青山健一 照明：横原由祐
音響：許斐祐 衣装：竹内陽子 舞台監督：中西隆雄
ドラマトゥルク・演出助手：鳥越勇作 演出助手：小林七緒
稽古場スタッフ：山川美優 アシスタント・プロデューサー：岡島哲也、米山恭子
プロデューサー：流山児祥 制作協力：流山児★事務所
主催：公益社団法人日本劇団協議会
出演：
山﨑薫：妻
よし乃[CHAiroiPLIN]育成対象 者 ：編物をする女
橋口佳奈[流山児★事務所]育成対象者：乳母車の女
竹本優希[流山児★事務所]育成対象者：近所の奥さん
山下直哉[流山児★事務所]：ウェートレス
いわいのふ健[劇団温泉ドラゴン]：夫
小林七緒[流山児★事務所]：ボーイ
伊藤奨：牧師
鳥越勇作[椿組]：担架の男1
鈴木幸二：担架の男2
小林らら[CHAiroiPLIN]：お嬢さん
石渕聡[コンドルズ]：カーニバルの男
諏訪創：森
2023/11/23(木祝）晴 7:00-8:34PM(1'32)前方中央 客席8割？(80人)
客層：2世代、20才代女性とベテラン男女。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒任意。舞台から距離を置いて、パイプ椅子10列、
中央通路あり、前後間隔は狭し。当日パンフ A4 1枚。カーテンコール1回。動員の
ため、写メ撮影とSNS掲載のお願い。夜の部が厳しいとか。
舞台。光沢ある黒リノリウム。正面白い壁に大小の窓。三方のバーは蛍光灯照明。
床ハッチあり、劇場4か所のドアも使用。
お話。毎年同じ季節に象がやってきて、意図はしないものの巨大さ故、多くの人間を
踏み潰していく。町の人々は殺そうとするが、結局抗いがたいものとして受け入れ、
カーニバルと称して祭りのように狂騒の内に過ごしてしまう。終盤は夫婦のお茶会に
なるが…という。
寓話的な物語にガザ地区らの戦争、世界の災禍の想を重ねてアップデート、再構築。
一層グロテスクにしかし原作のコミカルさは残し、歌やダンス、映像と仕掛けを
交えて、賑やかに描き。KERAさんの別役作品上演と同様、暗く淀んだよな昭和の舞台
ではなく、カラフルにアップテンポに進行。そうすることで、日常が突然断ち切られ
、非日常がルーチン化する無気味さを際立たせた感あり。
個性的なキャラを粒立ちよく描き。強烈なのは弄り甲斐があるだろうカーニバルの男。
ダンサー・石渕さんが踊りはもちろん、押し出しの強い癖のあるキャラ演技をし。
不条理を確かな実在感をもって表した印象。変なとこある牧師は会話ノーマルだけど
担架とデュオダンスしてる!？な激しい絡みをしたり。かなりへんてこなんだけど、
悪戦苦闘という葬送の現場を写してるのかと思うと痛し。
正面の壁は移動式、象に見立てられ。客席側にも迫って、蹂躙した後を残したりと
工夫。あと、4つのドア色がスズナリの闇にハイコントラスト、異世界感醸し。
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