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　銕仙会 青山能〈6月〉狂言「膏薬煉」／能「屋島」

　＠南青山　銕仙会能楽研修所（2024/06/26 1ステージ）
　全自由　一般前売り　自由席4500円　U25（25歳以下）2200円
　ベンチシート（限定10席）5000円

　銕仙会 青山能〈6月〉狂言「膏薬煉」／能「屋島」
　＠南青山　銕仙会能楽研修所（2024/06/26 1ステージ）
　全自由　一般前売り　自由席4500円　U25（25歳以下）2200円
　ベンチシート（限定10席）5000円

　仕舞　12分
　敦盛（あつもり） クセ 柴田稔
　船弁慶（ふなべんけい） キリ馬野正基
　地謡 鵜澤光、西村高夫、清水寛二、小早川修

　狂言　膏薬煉（こうやくねり）25分
　シテ　上方の膏薬煉　野村太一郎
　アド　鎌倉の膏薬煉　内藤　連
　後見 岡　聡史

　能　屋島（やしま）93分
　前シテ　漁翁　　観世淳夫
　後シテ　源義経　観世淳夫
　ツレ　　漁夫　　青木健一
　ワキ　　旅僧 　則久英志
　ワキツレ　従僧　御厨誠吾、渡部　葵
　アイ 屋島ノ浦人　中村修一

　笛　栗林祐輔
　小鼓　大山容子
　大鼓 柿原孝則
　地謡 安藤貴康、鵜澤　光、北浪貴裕、浅見慈一、長山桂三、馬野正基
　後見 観世銕之丞、谷本健吾

　狂言小講座　谷本健吾　7分

　2024/06/26(水)曇　6:30-8:47PM(12/25/93/7)正面中段上手　客席ほぼ満員(120人)
　客層：3世代、子供連れ、学生〜ベテラン、海外の方ちらほら　女性8割。
　客入れ：感染対策。手指消毒任意。いつものよう靴は靴箱へ、雛壇に座椅子席。
　当日パンフ 機関誌 B5。

　仕舞　敦盛クセ
　お話。一ノ谷の合戦で討ち死にした平敦盛、その亡霊の平家都落ち、華やかな日々の
　追想。仕舞は都落ちの部分前半とか。
　激しく、そして哀しく、内に響くように。

　仕舞　船弁慶キリ
　お話。源義経、静御前との別れと壇ノ浦での平家怨霊との闘い。仕舞は平知盛の
　亡霊が長刀を手に義経に打って掛かる能の最後の部分を。
　かなり激しくも、所作は流れるように。

　狂言　膏薬煉
　お話。鎌倉と上方の膏薬練（薬屋）が、自前の膏薬の比較をするが勝負がつかない。
　遂には鼻の頭に薬をつけ、吸い比べで決めることに。
　発想が奇天烈で面白い、最後は身体で勝負、掛け声がポップ、動きが可笑しい。

　能　屋島
　お話。旅僧が屋島の浦で塩屋に宿を借りる。漁師親子は望まれるまま、屋島の合戦の
　さまを物語る。不審に思っての問いかけに、義経の亡霊とほのめかし消えてしまう。
　間狂言では塩屋の持ち主が僧をなじる。僧の夢に義経が現れ、弓流し様やらを見せる
　が、修羅道の果てしが無い争いに身を投じ、夜明けと共に消えてしまう。
　「田村」「箙」とも勝修羅三番に数えられる世阿弥作の修羅能代表作とか。
　濃くて厚い、そしてやるせなくなるほど激しい。後半は面に表情が伺えるほどに。

　能楽小講座
　義経、有名な人なのにお能の主人公（シテ）は屋島一曲。あえてしないのはお能の
　面白さ。士農工商、芸能は一番下、影のヒーローをあえて主役にしている。
　ここから屋島と関係ない話。能の子役は鞍馬天狗のお花見でお稚児役をまずする。
　牛若丸から、能楽師の義経ストーリーは始まる。船弁慶で子方。摂待でツレ。そして
　やっと屋島のシテ。子供の頃からやってきて、やっと屋島という、能楽師のプロセス
　節目になる曲。子供の成長とともにリンクして楽しんでいただければ。

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