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＠江古田 日本大学芸術学部 北棟 中ホール（2024/07/12-13 3ステージ）
全指定 無料・要予約
作:エウリピデス(紀元前431年) 翻訳：山形治江 構成・演出：関美能留［三条会］
美術：青木拓也、佐々木詩帆(演・3年)、田副日向(演・3年)、猪股心花(美・3年)、
川上希乃羽(演・1年)、小無田優奈(演・1年)、白鳥未来(演・1年)、
塙 紗奈(演・1年)、芳野奈央(演・1年)
照明：南香織、猿田菜月(演・3年)、塩崎明香理*(演・3年)、打田知永(放・3年)、
鷲津悠*(演・3年)、松永怜奈*(演・3年)、小川遥加(演・1年)、丸山花音(演・1年)
音楽制作：駒澤大介
楽曲制作：小鷹狩綾乃(音・4年)、HO MING HIM GIACOMO(音・4年)、
門田航輝(音・2年)、鈴木恒輝(音・2年)、日野陽香(音・2年)
音響：尾崎弘征、福田彩花(演・3年)、進木愛衣(音・3年)、萩原愛裕(音・3年)、
齊藤有咲(放・2年)、遠藤結菜(演・1年)
、衣裳：富永美夏、川井紗香(映・4年)、栗本直苗(演・3年)、塚越七海(演・3年)、
茂木さくら(演・3年)、加藤那於(演・2年)、栗原李佳(演・2年)、
近藤伶(演・2年)、三本木陽芽(演・2年)、鶴田涼夏(演・2年)、野口優菜(演・2年)
大道具：鈴木太朗、島田理生(演・2年)、平野麻央(演・1年)、馬田陽菜(演・1年)
振付：田中幸乃
映像：渡邊康太、丸山花音(演・1年)
演出助手：上村陽太郎(演・3年)、小島千沙(演・3年)、伊藤百穂(演・2年)
舞台監督：山口英峰
舞台部；加藤りいら(演・3年)、新保大河*(演・3年)、本庄陸人*(演・3年)、
松本彩甫(演・3年)、上嶋葵(演・2年)、枯芝千夏(演・2年)、平野杏樹(演・2年)、
西田夏樹(演・1年)
広報デザイン：潟山穂乃香(デ・4年)
広報映像 舞台配信：堀 花菜子(放・2年)
制作：永田景子、佐藤美月(演・3年)、関彩音(演・3年)、川村直二朗(演・2年)、
安藤遥(演・1年)、本間和奏(演・1年)、山田茉桜(演・1年)
上演担当：山口英峰、田中幸乃、渡邊康太
出演：
岩崎優奈(演・3年) ：メディア（コルキス王アイエテスの次女）
安久穂香(演・3年) ：花(怒り・驚き)
大久保佑南(演・4年)：花(嫌悪)
岩田季子(演・4年) ：花(恐怖)
高尾芽衣(演・1年) ：花(喜び)
篠原瑠那(演・3年) ：花(悲しみ)
櫻井鈴南(放・4年) ：現代人
三輪美月姫(放・2年)：現代人
AILI JULAITI（演・3年）：イアソン（イオルコス王ペリアスの甥）
我妻寿来(演・2年) ：クレオン（コリントス王）
角田大知(演・3年) ：アイゲウス（アテナイ王）
多々良岳（演・2年）：報告者
シャハモハンマディ海斗(演・1年)：報告者
谷 有吾（演・1年） ：子ども
興那城史登（演・4年）：守役
映＝映画、美=美術、音＝音楽、演＝演劇、放＝放送、デ＝デザイン *=協力学生
2024/07/12(金）雨 2:00-3:34PM(93)中段中央 客席満員？（220人？）
客席:学生中心 時々中年層 女性過半数。
客入れ:感染対策 特段なし。当日券の受付あり。最前C列〜12列。当日パンフ B5
7ページ。物販なし。カーテンコール2回。
日本大学芸術学部演劇学科の生徒が、学年や専攻の枠を超えて履修できる授業・
劇場実習の発表公演。他学科公開科目として、演劇学科以外の生徒も参加できると
いう全日芸チーム制。昨年のナカフラ主宰、中野成樹教演出に続き、今年は三条会・
関美能留が構成・演出。3年振りの新作。チケットが入手難で、予約は数分で満席、
追加分は秒殺、追加公演（1時間強で満席）で取れて嬉しいねこ。
舞台。ビビッドな配色の大規模現代美術然。ランウェイのような通路が1/3舞台幅で
中央前後。川のような黒光沢リノ、その両岸は青地、下手にこんもりと緑の丸山1。
最奥で方眼目壁〜頭上を覆う青（空）と立ち上がり。下手奥壁前には横スローブ、
難儀なシーンで活用。通路の左右は一段下がって、茶色の床、大小の緑色の球体が
下手は床、上手は中空にばらまかれ。3方の壁に金、銀、白金のスリット板を置き、
空間を閉じ。
お話。（前日譚）黒海の東の果てにある金羊毛奪取を王から命じられたイアソン。
弱音を吐きながらも、アルゴ船の仲間と大冒険。強い魔法を操るメディアと出会い、
恋に落ちる。（ここから）クレオンから猶予1日で追放を命じられたメディア。
理不尽な仕打ち、イアソンの不義、裏切りに憤怒の念を収められず、夫にとっても
最愛の子供達を殺めて復讐する。
時を超えて古典を今に通じるモノとし。ほぐして、拡げて、「メディア」メインで
立体的に再構築した感。ビジュアルが刺激的。抽象美術で過去でも未来でもなく、
現在進行形の舞台を押し出し。緑の球体が子供〜すべての人間〜地球へと命の源、
繋がりを象徴。不条理で残酷なラストでは強い印象を残し。我が強い登場人物の
衣装はポップで彩りあるものぞろい。現代人役が従者然と地味なのと対称。
ステージングも面白く。ランウェイの上と下、時の隔たりと飛び越え、一時参加も。
メディアの分身のようなコロス「花」の応援チーム（裏切りもあり）でメディアを
強化。時については猶予1日＝舞台上時間に置換表示して、緊迫の糸と絶やさない
とか。歌が幾つかあり、潤い。20世紀小劇場演劇に既視感なメロディアスな曲調で
懐かしくも耳に残るものとし。ビートの効いたラップもあり。
片手にナイフのメディア役、赤毛の岩崎優奈さん。小股が切れ上がって鉄火なお姐
さんでいて、マニッシュな立ち振る舞いありと魅力的、印象残り。
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