榴華殿 「恐るべき子供たち」
＠新宿 タイニイ・アリス
原作：ジャン・コクトー 構成・演出：川松理有
出演：阿部由輝子、小林榴華、今井裕二、芳賀シノブ、星野純、中島香、
馬場弘依、他
1993/9/4(土)晴れ 2:00-3:30pm
趣向が面白い。自己陶酔ではありますが・・、いいな。好きです。
お話し。コクト−の原作をなぞる。ポ−ルとエリザベ−トの姉弟。死にいたるまで
の二人の小宇宙。雪合戦。けが。閉じた部屋。独占愛、嫉妬。友情。毒薬。夢。
原作を読んでから１０年以上になるけど、榴華殿は記憶を呼び覚ましてくれます。
上等の出来栄え。
演出。３つのユニ−ク。１、姉エリザべ−トが四人一役（いつもいっしょに登場）
２、動きを制限されたポ−ル。どちらも、姉の弟への固執、独占愛をあらわす巧み
３、役者から声を奪い、弁士に語らせたこと。独特の緊迫、雰囲気維持に効果。
ただ、暗転の多用でつど白いスキマができてしまうのが、残念。
役者。弁士、芳賀シノブ。わがままお嬢様声が、なんか自虐願望をくすぐる。
アガ−ト、星野純。栄養不良のバンドやってる人？てな、病的なところ。この作品に
ふさわしい。
会場がアリスのような、密な空間だったのも功をそうしてる。いつか再演して欲しい
ですね。
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