リリパット・アーミー第35回公演「破天鬼」

  @下北沢・本多劇場 (1999/4/1-11 12ステージ) 全指定前売り当日共4000
 作:中島らも、わかぎえふ 演出:わかぎえふ 照明:柴田寛司[スタッフステー
 ション] 音響:宮崎孝幸[スタッフステーション] 舞台美術:池田ともゆき
 振付:久野麻子、チャイ 衣装:上橋恵美子ほか 舞台監督:唐崎修
 出演:下記

 1999/4/10(土)小雨 7:05-8:50PM(1'40) 前方より 客席超満員(440人)
 客層:20-30才代中心、女性過半数。
 客入れ:オールカラー・パンフ(1500)。薄手にうーん(6P?)で買わずじまい。
 あと、こぼちゃん(カネテツフードの)バッチと袋入り備長炭セット(なに?)
 ビデオほか物販。開演前、大スクリーンでCMやら。携帯注意もその画面上にて。

 久々の中華活劇シリーズ。かつてのはちゃめちゃ〜ゆるゆる路線から、近作同様に
 一本筋が通ったストーリー志向な今回。
 舞台。中華街コラージュな装置。傾いたアーチの重なり、掛けられた電飾、漢文垂
 れ幕。上手に両開き扉、その奥上方への階段。中央奥にはナイトクラブのステージ

 お話。1930年代上海、悪の巣と呼ばれる大世界(ダスカ)。ジャッキーをリーダーと
 するストリートキッズ達は、偶然に多量の阿片を手に入れてしまう。それは暗黒街を
 仕切る一家のもの、当然に追跡の手は彼らに。加えて、暴走した暗黒街の抗争の
 渦に否応無く巻き込まれてしまう。
 
 切ない、追想のお話。ラスト、らもさんの「想い出との抱擁」など儚くて○。昔を
 知るファンにはほよよなきれいさ。殺陣はとこどこスリリングに活劇忘れず。深沢
 さんの美声など、歌が彩り添え。正統な娯楽作路線に我慢たまらず?か、屋台崩し
 なギャグ、とこどこ突発。小ねたの数々がしょうもないと笑うねこ。恒例?ミュージ
 ックハラスメントは近所のおやじ・花見で暴走状態なとほほさ。ギャグにせよ、筋立
 にせよ、ゆるめはゆるめ。それでも楽しめればいいかなな、親しみのゆるさで和む
 ねこ。

 役者。大谷さん。さすがの巧さですっかりお客をとらえて。自在に演技○。深沢さ
 ん。美声が変わらず素敵。楽しげにおばさん演技。橋本さん。最初誰かな?な好青
 年な出で立ちが意外。悪役に回るのかと思ってたねこ。なんにせよ、いじめられて
 ましたけど。劇団内ゲスト?のらもさん。なんにせよ、いいとこどりで美味しい。

 出演:
 橋本潤[劇団☆新感線]:ジャッキー(ストリートキッズ)、警察官
 野田晋市:チャン(ストリートキッズ、主人公)
 中井重文:トニー(ストリートキッズ)
 千田訓子:シャオワン(ストリートキッズ、それ死語が口癖)、警察官
 大庭英紀:マー 小春(ソャオチュン):磯川美彗(謎の少女)

 及川直紀:かまいたちの金(暗黒街の元締め)
 三好大角:シュウ・ヤン・フォン(金の若き片腕)
 BOOK克明:黄宝文(ホォン・バオ・ウェン)
 西尾崇:スー コング桑田:ぽてもと、警察官 佐々芥暫史:王徳昌(ワン〉
 
 中島らも:破天鬼、文鳥
 わかぎえふ:マギー・スー・リン(金と覇権を争う女ボス)
 レオン・スー・リン:入谷啓介(マギーの息子)
 恒松崇浩、榊原義孝、佐々木智史:マギーの手下 坂口万起:リン

 深沢敦:百年ばばぁ、またの名をマーガレツト(夜の歌姫)
 古川久実子:カレン 酒井美樹:アグネス
 塩野マユミ[劇団M.O.P.]、坂口万起:踊り子 中井重文:警察官

 大谷亮介:ラウ道師(謎の変なじじい)

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