＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2004/1/13-18 7ステージ) 1/17トークあり
http://www.letre.co.jp/agora/index.html
全自由 前売2800円 当日3300円
作・演出：西山水木
音楽：吉良知彦[ZABADAK] 照明：千田実[CHIDA OFFICE]
音響：青蔭佳代、松本昭[音スタ] 衣裳：小峰公子 振付：明樹由佳、西山水木
演出助手：高木充子[elephant heart]、蜂須みゆ[elephant heart]
舞台監督：清沢伸也 宣伝デザイン：加藤一文 宣伝写真：塩谷安弘
制作：橋本香苗[(有)コマンドエヌ] 企画・制作：ラ・カンパニーアン
企画・制作・主催：有限会社アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
ホームページ http://www.pink.ne.jp/~a-n/
出演：
明樹由佳 ：彼女
佐藤拓之[双数姉妹] ：恋人
小峰公子 ：la beaute（ラ ボーテ：美）
吉良知彦[ZABADAK] ：le musique（レ ミュジーク：音楽）
宮木志保子：智慧(ちえ：知恵）
西山水木 ：劇場
2005/1/15(土)氷雨 3:00-4:11PM(1'10) 中段中央 客席満員(55人)
客層：20-30歳代中心、演劇ファンのみならず幅広い印象。女性過半数。
客入れ：荷物預かりあり。ロビーのガラス扉は閉めて暖房中。開演定時30分前開場
、整理番号なし。開場時で10人ほど。雛壇に客席、下手よりに広く通路をとり、
4＋7席を千鳥配置で見やすし。下手よりが見やすいと誘導、上手端のお客には個別
説明して親切。前半下手、後半中央〜上手で芝居、舞台幅一杯に使うことあり。
どこでもよさそうだけど、やや下手で前よりがいいかも。10分前から役者が道具
とか搬入、定時ぴったしに西山さんのパフォーマンス始まり。本編は5分後だけど
、遅刻しないほうが○。予定時間ぴったりに終わり。カーテンコール1回、アンコ
ールなし。
折り込みパンフ。A4 1枚。配役、スタッフ、予定掲載。次回公演の記事はなし。
物販。客入れ時と終演後に舞台上で開店。台本1500円(写真付き)、CD 2000円、
ビデオ(フランス版 3800円)ほか。)
先に見たとき産休だった明樹由佳さん、やっとこ観られたねこ。
舞台。素舞台。布に来るんだ楽器やら大切と持ち込み、あけて店開き。下手側と
中央奥に集まって、三線、ダブルネックギター、太鼓やら演奏しながら歌唱。中央
前面にでて、演技、マイム（手話まじり）ダンス。
お話。台詞はなしの音楽劇。子ども達が戯れ歌で遊び、しかし歌詞は侵略戦争を
伝える陰惨なもの（砂漠に骸…、国と女を犯す、男と子どもは殺す♪）。男が袋詰
めの女を見つけ、裸で傷ついた彼女はなにもわからぬよう。しかし、子ども達の
戯れ歌にショックをうけ、ひどく怯えてしまう。村人には意味のない惨禍を語る
言葉が、彼女には現実に外ならなかったから。村人達、とりわけ彼女を救った男は
慰め、いつしか二人は愛し合うようになる。怯えるばかりだった女は、知恵と意志
をもって自らの悲劇と立ち向かい、世界に愛と平和をうたいはじめるのだった。
音楽とダンスのライブ感ある舞台。メロディアスな沖縄民謡とリズミカルなスパ
ニッシュ、色彩豊かな衣装、ゆったりとしたダンス。登場人物とパフォーマのそこ
にある喜びを情感豊かに伝え。真っ直ぐな視線の交感、とりわけて佐藤＜＞明樹
と のびやかな歌声は生成のシャツのような、心地良さと優しさがあり。また、
無邪気な歌の言葉に遠い惨禍と今の平和を重ねて、無知の危うさを浮かばせる。
きっちりとした骨格の構成にシンプルなドラマ、役者と登場人物が共に活きている
演出も心地好く。再演を重ねた未来にまた出会いたいねこ。
役者。明樹さん。知情意のバランスとれたきれいなお姉さん印象。佐藤さん。
ずっと明樹さんを見つめる目と表情の真摯さにまいる。
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