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＠新宿 紀伊國屋サザンシアター(2011/7/8 2ステージ)
http://www.kinokuniya.co.jp/store/theatre.html
全指定3500円
お囃子：恩田えり社中 主催：ぴあ
2011/7/8(金)晴 7:01-9:31PM(内訳下記)後方下手 客席ほぼ満員（460人）
客層：30歳前後の女性が目立ち。大人寄りに幅広く。
客入れ：当日券あり。客入れ音楽は昭和アイドル歌謡で猫のホテル世界。
折り込みチラシ少々。パンフ A5 2ページ。2人の年表つき。
物販。本公演グッズはなし。カーテンコールなし。
ぴあ主催のコラボ落語企画第三弾。
一．開口一番「反対俥（はんたいぐるま）」柳家喬太郎 枕3分+噺12分
喬太郎登場して「前座です」にまず笑い。千葉さんのファンは私をご存じない。
千葉さんは初高座ですが、ブラボーな出来、初めてとは思えない。とプレッシャーを
かけて。問題は新作。持ち時間40分で昼は70分かかった（笑いと拍手）それは
やれって意味ですかい？。夜はやっつけ仕事だからな、とうそぶき。
お話。急いでいるのにのっそりと進まない、進めない車夫。業を煮やして乗り換える
と、一転韋駄天だがこれが止まらない。
飛んだり跳ねたり、体を張って大熱演で大受け。引っ込みまで韋駄天ポーズで
やりすぎ愉快。
一．「転宅」 千葉雅子[猫のホテル] 枕4分＋噺22分
黒の和服できりっと登場。
お話。妾の家に押し入った泥棒と女のかけひき。とんだ目にあう泥棒のとほほな顛末。
かちっとつくる千葉落語。たっぷり艶っぽく、落語より講談よりに演じて魅力的。
仲入り 14分
一．「マイノリ」(作：千葉雅子) 柳家喬太郎 噺75分
お話。高度成長期〜バブル期を背景に、乗り切れなかった男女 マイノリ＝マイノ
リティを描く青春物語。日本大学落語研究会の青年と、国学院大学で演劇をしている
女子大生という、喬太郎と千葉雅子の経歴が重なる、同時代な私落語。
気の置けない異性友達、すれ違う淡い恋心が素敵に切ない余韻を残す「ラブレター」
な新作落語。時代に流されず、自分を生きる男女、本音語りの貧乏飲み会トークに
笑わせつ、芯は心情をきちんと聞かせ。徹夜飲みで乗った電車、気がついたら終点
失敗談が繰り返し。そんなこんなの果て、爽やかな泣き笑いを誘う下げが素敵。
一．トーク 19分
河原雅彦、千葉雅子、柳家喬太郎
知り合ったきっかけ舞台のこと。
河原（演出家だから駄目だしがあるのでは）喬太郎さんの落語の時間をｉ-PHONEで
計っていた話（昼70分、夜75分）。千葉さんのの声が大丈夫かと思っていたが、
思いの外きちんとしていた。演劇人達はみんな緊張して聞いていた。きれいにできて
いた。
喬太郎 役者さんが落語をすると、人によっては落語家を演じてしまう。千葉さんは
自分の落語になっていた。（逆に喬太郎が落語家を演じていた。）
千葉 楽屋で巻き舌の練習をしていた（喬太郎は呑気に？絵を書いていた。）
喬太郎 演劇と落語の違い。単純に落語は客席が明るい。（千葉 今日は暗めに
してもらっている）。落語家は見えていると安心する。お客さんがどうかなと？。
笑い声がなくとも顔をみると大丈夫と判かったりする
河原 （ぼっちゃん舞台の話）ゴローちゃん（稲垣吾郎）が客席に気にしていて、
ちゃんとみている。（公演をみているとき、演出家の目になるか）それはない、
ただのお客になっちゃう（でも時間を計ってましたよね、と言われて）喬太郎さんは
絶対まかないですよね。（喬太郎 苦笑）ぼっちゃん公演での熱演と客席から
拍手が沸いた話。演劇ではなかなか拍手が起きない。その後登場するゴローちゃんが
気にして…、以降演出家は役者をケアするのも仕事話。あとの役者がやりにくいのを
知りながら、受けをとりにいってしまう喬太郎にはチクリ。
河原 喬太郎さんの落語は艶っぽい、千葉さんも色っぽいよね。
喬太郎 明るくやってねと。
千葉 色気を売りにされても。新鮮な経験でした。
河原 千葉さん、肌ががさがさですよ、たたみいわしのように。
喬太郎 転宅の稽古をみていて、ドロボーで発見があった話。
千葉 無我夢中で話していた。マイノリは「ラブレター」みたいになればいいと
思って書いた。河原も落語をやればいい、無理ですよ、そんなことはない話。
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