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＠新宿 新宿ゴールデン街劇場(2012/8/7-12 10ステージ)
http://golden-gai-gekijou.jimdo.com/
全自由3000円
作・演出：太田衣緒 美術：鈴木真央香 照明：高野由美絵 音響：大石和洋
舞台監督：大津麻希子 宣伝美術：島崎隆次 企画・製作：連跿
出演：
清田正浩 ：男（整形外科医）
藤井由紀[唐組]：女(男の妻）
加藤記生 ：私（男の助手）
ワダ タワー：橋本（八百屋）
2012/8/7(火)晴 6:10-8:27PM(1'16)最前方中央 客席7割(30人)
客層：大人よりに幅広く、男女半々？。
客入れ：先着順入場、開場時数人。通常のベンチ4，5列。床芝居が多いけど、中央が
かぶら無ければ○。椅子下に荷物置きがあり、アナウンスすればいいのに。
折り込みチラシ少々。パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、予定。物販なし。
カーテンコール1回。
唐組・藤井由紀出演に観に行くねこ。
舞台。畳小部屋、客席側が戸外窓、下手が診療所設定。中央に廊下出口、傍らに
電話のない電話台。壁はおかず柱だけ装置。貼られている外科医への賞状、感謝状が
ぐるり。上手よりにラグ、客席側に小机。筆記具とルーペ、霧吹き、水を張った
ガラスコップ3(標本の爪を保管）。反対側に椅子1。
お話。巻き爪の画期的な治療法を開発した。整形外科医。敬愛すると助手を申し出て
きた助手に診療は任せて、好きな研究やらのんべんだらり。医師の妻は愛情を口に
しても手応えのない夫、爪と大福を愛でるばかり、にキチガイじみた問いかけばかり。
鏡、相手も自分の実際もみえないとの対話だとはぐらかす夫にしても、狂ったそぶり
は互いに承知の上。妻は門外漢の助手への悋気と気遣いから、既婚にもかかわらず
出入りの八百屋と結婚をさせる。屁理屈とスケベ心からか承知する八百屋。堪らない
のは助手、通わない医師への思い募って…。
奇妙奇態も正鵠を射る、独特の舞台。曲者なので観客を選びそう。突拍子もない台詞
と会話に目が点。悲しみと怒りの駆られて放つ、妻の狂っても冷静な様がまあ凄い。
強烈な眼力と全身で念波を放つ、美人女優・藤井由紀の演技でなお相乗。彼女を追う
だけで満腹になってしまうねこ。理解しがたい、歪んだルールのゲームのような展開
だけど、孤独な登場人物の愛と自意識を巡る切実さはしみじみと沁み。愚かな人間
への愛もまた感じさせて、奇なるも正かなと思ったりするねこ。
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