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＠人形町 日本橋社会教育会館ホール(2020/08/08 1ステージ)
全指定3500円 ソーシャルディスタンス席(限定70席)
扇ぽう「一目上がり」15分
権太楼「宿屋の仇討ち」枕8+噺33分
仲入り17分
権太楼「鼠穴」枕6＋噺52分
2020/08/08(土)晴 6:30-8:43PM(58/休17/58) 前方上手 客席満員(70人)
客層：ベテラン中心、男性8割。
客入れ：感染対策。手指消毒、セルフもぎり。チラシはロビー置き。座席は1席空け。
扇ぽう「一目上がり」
お話。掛け軸、書画のほめかたを習ったものだから、さっそくやりたがり。数えの
法則に気づいて。
生真面目にすっとこどっこい、変に弄らない。
権太楼「宿屋の仇討ち」
枕。同窓会のような客席。地方寄席中止、代替で名物フグ料理の誘いも、料理店から
東京人はお断りとのこと。
お話。隣の部屋の江戸3人組、なにかと盛り上がり。寝不足の侍は怒り心頭。
「静かに騒げ」とは渦中では嫌なリアリティ帯び。ねた選びそのものが皮肉といえ。
権太楼「鼠穴」
枕。［宿屋の仇討ち」、粗く早く終わってしまったと反省の弁。語りながら考えて
いたという。反省は後の力になる。江戸っ子気質、宵越しの銭は持たぬ、というか
見栄っ張りで嘘つきと、噺家例示。田舎の人をどう思っていたのかで噺に繋ぎ。
お話。一文無しで無心にきた弟に、兄が貸した金は三文ぽっち。弟は粉骨砕身して
稼業を成功させる。返金がため訪ねた夜、弟は兄の本音を聞き心許すが、災禍に
見舞われてしまい…。
業の深い人、流されていく人を加飾なく描き見せてリアル。サゲがなく、悲劇的に
終演。下がる緞帳を停めさせ、暗すぎる、どこかでまたと約束。
因業・兄からの酒が言わせた約束だからの弁明なし、弟の兄への恨み言は一瞬で消え
再起のバネとならず。みな、自分が生き残るだけで精一杯で。夢のようなラストが
ない漂泊の落語に、現実を痛感するねこ。
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