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＠水天宮前 日本橋劇場（2021/03/06 1ステージ)
1階指定席3900円 2階自由席3500円
小もん｢二人旅｣ 枕1+噺21分
一朝｢蔵前駕籠｣ 枕13+噺13分
春輔 幸田露伴作｢幻談｣ 枕1+噺31分
仲入り6分
小満ん｢鶴満寺｣ 枕3+噺19分
雲助｢やんま久次｣ 枕1+噺28分
2021/03/06(土)曇 5:42-8:00PM(80/休6/52)前方上手 客席満員(120人)
客層：中高年男女。男性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒、1席空け。折り込みパンフ A5。
誰もやらない珍しい噺を、ベテラン巧者が持ち味をいかして語る、稀少で贅沢な会。
小もん｢二人旅｣
お話。腹が減った旅の2人、謎かけでを紛らわせようとする。
フラットに語り、さらっとおかしみを醸し。
一朝｢蔵前駕籠｣
枕。新宿の寄席は客席との間にアクリル板、客席側は気にならないが、自分の顔が
映るので嫌。江戸時代の駕籠のこと。
お話。吉原通い、蔵前通りに追い剥ぎがでるからと籠屋に断られる。決死隊をくんで
向かおうとするのだが。
ぽんぽん弾むやりとりが楽しい、巧いし。
春輔 幸田露伴作｢幻談｣
枕。客席とも明かりを落とす。師匠が創り上げた｢幻談｣。作品が難しいので弟子も
やらなくなってしまった。まだ師匠の域に達してないが続けたいと思っている。
お話。妖しいほどの出来栄えの釣竿を海中の死人から手にした釣人だったが。
引き込まれる物語と、ゆったりとした語りのリズム。竿の描写から取り憑かれそうな
魔力あり。一時、寝落ちしちゃったけど。
小満ん｢鶴満寺｣
枕。マスクをしていたので沈丁花の香りが判らなかった。そこで。
お話。桜見物の一行に、新しい住職に禁じられてると寺子。魚心あれば水心と袂に
しのばせて、許しを得る。物欲しそうな寺子に進めると、是が飲んべえという。
寺男が砕けていく様を、ほんわかゆったり愉快に語り。品が良くて可愛く滑稽と
いう素敵。
雲助｢やんま久次｣
枕。やり手のない噺、今日はそんな噺ばかり。
お話。旗本の子が身を持ち崩して博打打ち。金に困って、兄のもと無心に訪れ、
毒づきまくり。一計を案じ、道場の先生が切腹を迫る事態となる。
情けない体たらくからの、凄みを効かせた啖呵台詞と、変化が楽しい語り口。
悪漢小説な面白みあり。
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