[ホーム](個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠浅草 浅草見番(2022/03/20 1ステージ)
全自由3600円
駒介「たらちね」13分
亭馬久「しびん」(掲示は口へんに虎）枕5＋噺13分
雲助「辰巳の辻占」枕5＋噺31分
仲入り 11分
雲助「山崎屋」枕5＋噺59分
2022/03/20(日)晴 12:58-3:10PM（57/休11/64）上手前方より 客席ほぼ満員（90人）
客層：ベテラン、20-30才代女性、男性過半数。
客入れ：感染対策。手指消毒、セルフもぎり。いつもの座蒲団桟敷。
当日パンフ B5 1枚。
駒介「たらちね」
お話。嫁に来た若くて美人、言葉が丁寧過ぎるのが玉に疵。
隠居婆さんがムーディ、八五郎はからっとと、演じ分けに味わいあり。
亭馬久「しびん」(掲示は口へんに虎）
枕。符丁「しょんべん」の意味とか豆知識。
お話。国元への手土産にと珍品を探す侍、目が留まったのが「しびん」、道具屋は
いったん止めるが、すわ金づると悪心に転じてお奨め。持ち帰り、喜々として花を
いける侍だったが、出入りの本屋に真実を教えられて、怒髪天。
くっきり丁寧に語り、心の動きも間合いで巧く現し。
雲助「辰巳の辻占」
枕。コロナが高止まり。ワクチン4回目と言われるが…。「風の神送り」疫病退散の
祭で町内が賑わう中、一人ぼやいている男がいて、これが生薬屋。ファ○ザーと一緒
自分は高血圧で薬を飲んでいるが、国民の1/4が高血圧症とか。これはもはや普通と
いうことではないか。
お話。辰巳の遊女の元へ通い詰める若旦那。伯父が忠告、一芝居を打って女の了見を
試してみろと言われる。早速、心中沙汰の狂言を打つが。
したたかで逞しい遊女をクールに、手玉に取られる男を熱く滑稽に語り、対比が
面白い。艶っぽくて粋なファムファタールぶりがなによりの魅力。
雲助「山崎屋」
枕。吉原の解説、演目に関する豆知識。
お話。鼈甲問屋・山崎屋の若旦那は吉原の花魁に入れこみ、放蕩三昧。父親の説教も
のらくらと応答、しばらくは大人しくしていたが限界に。金の都合を、番頭へ頼むが
もちろん拒絶されてしまう。しかし若旦那には秘策があって。
フルスペックの長講。前半、賢い道楽者な若旦那のキャラを番頭とのやりとりでよく
描き。後半のはかりごとの次第も丁寧に語る。父親が善人も無粋、粋な小悪党にして
やられるな江戸ピカレスクの面白さあり。足が痺れたと捌けずにしばらく高座に
残った雲助師匠、それもまた愛嬌と感じられて好きと改めて。