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　白鳥ジャパンVol.12　三遊亭白鳥　怪談の会
　「鬼灯渦巻草子（ほおずきうずまきぞうし） 〜次郎吉 因縁の扉〜」

　＠中野 なかのＺＥＲＯ　小ホール（2022/08/30 1ステージ）
　全指定　3700円

　2022/08/30（火）雨　6:30-8:39PM（65/休13/47）中段中央　客席3割（150人）
　客層：2世代、女性過半数？。
　客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。当日パンフなし。
　
　枕（5分）怪談噺をつくったきっかけ。コロナで仕事がなく、山手通りを歩きながら
　思い立った。
　お話。昭和50年代。身を持ち崩した男がふと立ち寄った寄席で、落語と出会い
　楽な商売と勘違い、弾みで入門。二番弟子の次郎吉となるが、やがて落語の面白さに
　目覚める。勉強会の常連ホウズキ・カナを知るようになり、彼女はファンから苦労を
　ともにする存在となっていくのだが。

　面白い（怖い）、怪談というよりホラー。前半はリアルな落語家、寄席事情を描き
　ながらのほんわか人情噺。笑いらしい笑いはなし。悪い奴だが落語には真摯（原理
　主義）な次郎吉の異常性が現れて、後半は闇落ち展開。マクベス、貞子ら古今の
　因縁噺の要素を取り入れて、まあ凄い。我慢できないのか、ちょっと笑いを放り
　込んでの箸休めもいい。簡潔にざくっと、緩急テンポよい語り口で引きこまれ。
　読み切り・続き物体裁で謎を残して終い、続きが気になるところ。名作の創作途上感
　あり、楽しみが増えたねこ。

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