[ホーム](個別ページができ次第、そちらにリンクします。)

 第28回 圓太郎ばなし 橘家圓太郎独演会

 @人形町 日本橋社会教育会館ホール(2023/02/27 1ステージ)
 全自由 前売3000円 当日3500円

 こはんつぶ「ぞろぞろ」枕5+噺14分
 圓太郎「蛙茶番」枕12+噺23分
 桃花「徂徠豆腐」枕8+噺21分
  仲入り16分
 圓太郎「おかめ団子」枕6+噺40分

 2023/02/27(月)晴 6:46-9:11PM(1'23/休16/46)上手中段 客席9割(180人)
 客層:20-30才代女性とベテラン男女、3世代。
 客入れ:これまでにない盛況、後方を除いてほぼ満席。当日パンフ A5 3ページ。

 こはんつぶ「ぞろぞろ」
 枕。まだワールドカップサッカーの感動が身体に残っている。堂安選手、俺が決め
 ないで…。そんな気概のある芸人は寄席にはいない。
 お話。浅草の路地稲荷、ちょっとした善行で御利益!?を受け、店が繁盛した
 老夫婦。あやかろうと床屋もお参りをするが。
 天どんの会では新作ばかりなので、古典は初。よく通る声でしっかりくっきりと
 語り、耳に気持ちいい。見直すねこ。

 圓太郎「蛙茶番」
 枕。こはんつぶ褒め。声のいい噺家推し。「蛙茶番」自分には魔の落語、ハプニング
 がいつも起きて、やれなかった。
 お話。素人芝居。舞台番を当てられた男が本番に来ない。聞けばふんどしがないと
 いう。おだてられて来たはいいが、ないまま尻っ端折りするものだからモロだし。
 歯切れ良い江戸弁、ちょっと骨太に男気を見せながら、モロだしトホホのギャップが
 愉快。

 桃花「徂徠豆腐」
 枕。小朝以下、一門は現在4人。今日はその3人が揃ってる。厄介な兄弟子達と困った
 弟弟子のこと。
 お話。働き者の豆腐屋、とある日出会った侍が豆腐好き。ツケにしてくれというが
 実はわずかな豆腐代も払えない貧乏。気の毒に思った豆腐屋はおからを毎日差し
 入れていたが、熱病を患ってしまって。
 口跡よく、張りがあって通る声が気持ちいい。圓太郎師匠も言っていた声が良い
 噺家を集めて特別感のある今回。

 圓太郎「おかめ団子」
 枕。カワイイはその先疑わしいが、キレイはずっと続くことが多い。
 お話。わずかばかりの団子を母のために買いに来る大根売りの男。店主に親切に
 してもらうが多量の売りだめをみて悪心芽生え。泥棒に入るが、偶然その店の娘を
 助けることになって。
 地味も地味滋養な人情噺。ちょっと骨太、実も華もある語り口が○。

[月間一覧