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＠人形町 日本橋社会教育会館ホール(2023/08/21 1ステージ)
全自由3900円
駒介「たらちね」10分
菊志ん｢本所七不思議 浅井の娘｣枕2+噺22分
蝠丸｢赤穂義士の幽霊退治｣枕8+噺20分
仲入り12分
春輔｢ステテコ誕生｣枕7+噺25分
圓橘「残り香」（O･ヘンリー短編「改心」）枕5+噺21分
2023/08/21(月)猛暑 6:30-8:56PM(74/休12/70）中段上手 客席3割(50人）
客層：ベテラン中心、男性7割。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。当日パンフ A4 1枚。
駒介「たらちね」
お話。嫁は若くて美人、言葉が丁寧過ぎるのが玉に疵。
若年寄り。キャラの味わい違いをかっちりと。
菊志ん｢本所七不思議 浅井の娘｣
枕。今日の噺は志ん生以降やられていない。マスク箱買い、安物で紐が取れやすい、
気の短い江戸っ子が付けたに違いない。
お話。疱瘡、火傷が元で面体を崩し、浅井の化物娘とよばれた可哀想な娘。殿様の
お気に入りで居候の傘職人と通じ、子まで成してしまう。困り果てた傘職人は出奔
娘は恨んで、割り下水に身投げしてしまう。この死霊が方々で出るという。
という酷い話だけど、軽快に語って沈ませず、落語らしいところ。
蝠丸｢赤穂義士の幽霊退治｣
枕。毎回、尋常でない噺ばかり。寄席でやると前座が判らない、ネタ帳に適当に書く
奴がいる。自分は間違い探しをするのが楽しみ。今日は夏向きの風変わりな噺を。
お話。不破数右衛門は天然キャラ。銘刀を手にいれ、試し切りがしたくてしょうが
ない。乞食には断られ、やる気の持って行き場がない。夜な夜な悪夢を見る従者を
救うため、その元、墓を暴き、故人・死体を一刀両断するが。
グロい話だけど、天然キャラならでわのおかしみと、さらっとした語り口でして、
タハハ笑い誘い。
春輔｢ステテコ誕生｣
枕。今日は不穏な天気、ゲリラ豪雨は辛くも逃れた。旅公演の思い出。旅館の部屋
割り、老師匠に日当たりのいい部屋に移ってもらえるよう促したが動かない、
あげくに、俺は洗濯ものじゃねぇ！と返された。
お話。芸人が幼馴染みに相談。座り踊りは出来ず、いっそ立ってと思うが、仕方が
判らない。偶然、おこもさんがステテコテコテコ♪とノリノリで踊るのを見て閃き、
踊りを買い上げることに。寄席では一度は立ち踊り禁止のふれがでたが、薄くなった
頃合にやったら大受け。彼と同時期の珍芸４人の有り様も紹介
最後は実演、踊りながらの引っ込み。まさに物知り、芸達者。
圓橘「残り香」（O･ヘンリー短編「改心」）
枕。O･ヘンリーは金融関係の犯罪を犯し投獄されたことがある。作品に犯罪を扱った
ものが多い。犯罪を目撃して、一杯食わされた体験談。
お話。原作を日本、幕末〜明治の頃に置き換え。三両だけ盗む錠前破りが横行。
岡っ引きは尊皇攘夷と騒ぎを起こすやからの捕り物に追われても、すんでに取り逃が
した犯人を忘れることはなかった。明治になり、刑事として立派な事業家となった
犯人と再会する。
らしいハートウォーミング、ちょっと粋な人情噺。渋くて人間味あるキャラがいい。
淡々とした語り口で聞かせるけど、中盤ちょっと冗長かなあ。
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