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＠下北沢 ザ・スズナリ (1996/11/1-10 12ステージ）
前売り指定3300自由2800（当日+200）
作：佃 典彦 脚色・演出：生田 萬
出演：小西康久、朱 源実、山本 密、吉添 文子
1996/11/4(月）晴 3:00-4:35PM 前方から 客席９割(150人？）
客層：老若男女。おやじ率高め。客入れ：必要に応じて。
スズナリ15周年記念公演。パンフB5一面に上演演目一覧。ねこも年とるわけだ。
小劇場好きなら、注目のメンツ。まさにスズナリならでわ。名古屋でＢ級遊撃隊
がやった公演の改訂版とのこと。
舞台。素の舞台に一段高く、小さめの舞台。奥壁と床が黒板。ちゃんと黒板消し
とチョークあり。壁には遮断機やら鉄道やらの絵、中央は回転式で絵を切り替え
たり。空間を狭くして、限定された「踏切」って場所を醸しだしてて○。
お話。深夜、散乱した鉄道事故の死体を拾う：KAN-KAN男（小西、朱）。遺族に
売ろうという腹。その夜は金持ちの娘なんで、張り切る彼ら。一方、いきずりの
どこか奇妙な若い男女（山本、吉添）。彼らはいったい。
KAN-KAN男の場面。とほほなとこありな男芝居。佃さんらしい。謎カップルのぎ
りぎりした感じは意外。佃さんって、こういうのも書くんだ。言えるほど、観てる訳
じゃないんですけど。照明が、闇夜に一条な感じで雰囲気あり。真横、下から
当てたり、微妙に明滅させたり。不安を感じさせ、謎めき芝居にあって○。
吉添さんは飛び出しナイフみたい。納めてても、ちらちら刃が覗くような存在感
緊張させてくれて○。大島弓子のハードカバー本を持たせたのは、生田さんの
趣味かしら。不安定でいてスルドイとことか、キャラにお似合いな演出。山本さん
は、酷い男にしたほうが面白いような。そういう役じゃないか。朱さんは、無頓着
そうで、実は知ってる男な味わいあり。小西さんは、体に切れがあって○。