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＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場 (1998/2/7-8 3ステージ)
全自由前売り1800当日2300
作：宇佐美亨 演出：大川 敦 出演：宇佐美亨、大川 敦、臼井美佳(1998/2/7)
那波さやか(1998/2/8)、安田 幹、伊藤 清、大津典子
1998/2/7(土)くもり 1:35-3:00PM 最前列より 客席3割(25名)
客層：20〜30才代中心。男女半々。客入れ：開場15分前、待たずに済んで○。製作
？の男性、腰が低く恐縮。がらがらは初日のせいかしら。もったいないなあ。
名古屋の劇団。年に一度東京で上演。ねこは３年目。年毎の成長が楽しみ。
舞台。フローリングの開けたとても明るいリビング。グレー入った床、壁は白のキ
ャンバス布、ドアは緑のアコーディオンカーテン。中央、白木のキャンプ用？なテ
ーブルに椅子４。テーブルクロスと座布団も緑。上手奧に同様折り畳み椅子、緑の
クロスかけた二人掛けソファと背丈ほどの観葉植物。下手、階下からの階段設定な
仕切、観葉植物のポット。白木に緑の配色がさらりとした空間なり。
お話。童話作家な二人は同居住まい。ある日、１人が３億円つう大金を森で発見。
おりしも、二人は「正直者の大泥棒」という絵本を制作中。まるでお話のような出
来事に、あれこれあって困っちゃう彼らだったが・・。折り込みパンフには「おか
しくて、哀しい、大人のファンタジー」とあり。
いつもなにも起きない人工子宮に大ドラマティック！？。どうなる？と思って鱈、
いつもの等身大味わいで安心ねこ。自己主張がくっきりとして、飲み込んだりしな
いのが宇佐美亨ホンの味わいかしら。キャラ設定は明確、で会話の関連性、展開が
納得できる感じ。持ち味である自然体の会話は一層のさりげさ。中盤など、展開の
閉塞感もあって、うっすら睡魔よぶほど。午睡な気持ちよさあって、ねこには○。
仲間と大金分け前で、ありきた泥沼展開な後半。けど、登場人物は市井な小心者。
ドラマは過剰にならず、ちと間が抜けた不器用なやりとりでフェイドアウト。くす
くす笑いと、理性でわかってもどうしようもない人の哀しさへの共感を生んで○。
前回「桟橋で逢いましょう」での、語らずとも醸し出す雰囲気はさほどには。３月
の名古屋公演では違うかも。
役者。突出しない、自然体演技のアンサンブル。ちょっとした一言、仕草が面白か
ったりな間合い○。宇佐美亨さん。親しみやすげでちとユーモラスな雰囲気○。