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＠中野 ザ･ポケット (1998/7/8-21 14ステージ）全指定 前売り当日共3500
作：杉浦久幸 演出：板垣恭一 出演：大高洋夫、長谷川真弓
1998/7/11(土)晴れ 7:00-9:00PM 最前列より 客席満員(200??人）
客層：20,30才代中心。女性過半数。
客入れ：当日券。最前列座布団席。スカートの女性は辛いかも。今回、結局残席２
昨年一部で評判になった舞台「あなたがわかったと言うまで。」の杉浦久幸氏の脚
本。氏は上記作で日本劇作家協会新人戯曲賞（長い）を受賞。
舞台。歩行者通路がある往来。中央にベンチ、後ろに補導柵、道路標識。すべてコ
ンクリートで覆われて灰色。上手上方でクラリネットの生演奏が開演前と終演後に
お話。昔の栄光もいずこにかの食品会社陸上部。に所属する選手（長谷川）とコー
チ（大高）は兄妹。今日は陸上部の命運を賭けた、社会人駅伝。しだいに近づく先
行選手と逐一入る情報。しかし、マラソンの日本記録を非公式にもつほど、実力十
分な妹はぜんぜんやる気がない。妹をなだめすかすコーチな兄、なにしろ彼女は敵
前逃亡の前科があるのだ。
ぎこちなくも丹念に。伝わる思いある舞台、意志の物語に好感。演出にメリハリほ
しいねこ。主人公妹の不安定な不安と、それをしっかり見つめる兄をしっかり追っ
てく。「あなた・・」の採用面接官を前にして引き下がらない、女性の描き方同様
主人公が納得できるまで見守っているよな視点に好感ねこ。会社に殺されたような
父の存在や、兄のしがらみを内実にもってきたり、兄妹の立場を逆転させたり、ド
ラマ展開も前回同様にあり。なのになんか平板に感じたねこ。内省の物語のせいか
？、素直すぎる演出のせいか？（もう少し味付けあってもと希望ねこ。）
役者。大高さんは大高さん。真摯で情熱があり、さらっとお茶目で○。長谷川さん
すっと訴えかけが伝わるような、真っ直ぐな感じ○。
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