[ホーム] ［月間一覧］ （本ページは劇団ページが出来次第、そちらにリンクします。）
＠渋谷・ジァン・ジァン(1998/8/27-31 7ステージ)
作：金杉忠男 演出：小林勝也 企画：小林拓生
出演：木村健三、古川悦史、徳永淳、金子清文、山田伊久磨、大野容子
岩佐信宏、北野恒安、村田里佳、内田里美
1998/8/31(日)大雨 2:05-4:05PM 下手中段から 客席９割(100人)
客層：老若男女。20才代、中年層ととりどり。
客入れ：入口で誘導あり。ぽちぽち埋まる客席。
懐かしく、今に欲しい面白さ。勢いある若手役者○、とほほな味わいもっと。
下町の原っぱに集う人達の記憶を身体性ある舞台に載せた、故・金杉忠男、72年初
演作品。演出は今回企画のマシュマロウェーブ小林拓生の父親、20年以上前に文学
座でやはり演出した小林勝也。役者は小劇場の若手と新劇俳優にて。前川麻子さん
は都合で出演せず（大野さんが代役）
東京下町、玉の井。正気を失っている幼なじみの娼婦を救うため、ごろつき、浮浪
者達は原っぱに集まり、白鯨を追っかける「モーヴィディック」遊びを始めるが。
懐かしい面白さに微笑みねこ。荒くれとロマン、詩情の同居、不条理と日常の気ま
ぐれまぜこぜ台詞、知性を照れ隠しするよな・とほほ演技とか。アングラなお芝居
で遊ぶ「中村座」「卍」の舞台を思い出しねこ。前半が時間を行きつもどりつ、原
っぱに集う、しがらみやら悲嘆抱えた人の姿を芝居っけいれて描く。後半は娼婦と
男達を中心にそれまでの断片を重ね合わせる。お茶目さがのぞくおじさん演出が変
に今時にせず、金杉世界を再現してて好感ねこ。
小劇場役者が自在、若い勢いもあって○。おじさんなとほほさもあると味わい○な
れど、無い物ねだり。娼婦役・村田里佳。なんか懸命でけなげ。説教強盗他３役・
木村健三。集中力ある演技○。山田伊久磨。おばか演技もちらほらと見せて楽し。