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＠横浜・STスポット (1998/11/20,22,23 3ステージ) 全自由前売り1500当日1800
※通し券(前売のみ)3600あり。
(1)スタジオアクティングライブ（SAL）「気楽に行こうぜ」
作：家猫陵と野藤真人とSAL 演出：野藤真人 ダンス指導：Hiro
制作：浅生田礼史 出演：西純子、吉松健太、家猫陵
(2)Megalo theatre 「パックとポニー」
作・演出：JINYA 照明：Mr.O 音響：大倉山楽団
出演：（演者）三浦ヒロヨ、鈴木イクコ、JINYA
（後見）渡辺亨、鈴木田光洋、大澤章信 ほか
(3)劇団KAKUTA「でたらめ」
作：金井博文 演出：桑原裕子 照明：川島亜希子 音楽：真生
音響：太田直樹 制作：斎藤えみ、佐藤陽子
出演：桑原裕子、成清正紀、鈴木晴子、野澤爽子、青山麻紀子、若狭勝也
1998/11/22(日)晴れ 2:05-4:10PM(2'00) 前方より 客席ほぼ満員(70?人)
客層：20才代中心に老若男女。親類縁者も多そう。
客入れ：荷物、コート預かりきちんと。当日券客用の席詰め以外、特に誘導なし
無料パンフあり。１Ｐでプロフィールをまとめていて判りやすし。選考時のコメント
も掲載してほしかったねこ。
初見の演劇フェス。一般公募、書類、プレゼンで８劇団選考、昨年の大賞受賞劇団
（KAKUTA）と合わせて９劇団（上記）がグループ割して上演。事前選考委員には、
ガジラの鐘下氏、ラッパ屋の弘中さん、本選の委員には扉座の横内氏、映画監督の
林海象氏の名前あり。大賞は一般委員と観客投票を含めて行う模様。
(1)スタジオアクティングライブ（SAL）
舞台。脚立に3色の布を被せたの、扉代わりの衣服ラック、中央に劇団名を書いた
垂れ幕。お話。４話オムニバス、宮沢賢治「やまなし」（まんま）、「恋とマシン
ガン」（男女が出会って、なんか打ち合う羽目に？）、「贈り物２」（恋人の贈り
物はみょうちくりんなものばかり）、「キューティーアタッカー」（新進の漫画家
人気に陰りがみえ、打開策のアイディアはみんな裏目に。）
まんまユニゾン台詞がこっぱずかしい（やまなし）とか、こまっちゃったねこ。な
にがどうなったかわからない（恋、キューティー）し、これでもってなにが言いた
いか不明。ギャグならまだいいとして、べたに大まじめに演じてるし。ギャグらし
いのは小手先だし。若さゆえの勢いはあるんでしょうけど。こまりっぱなしねこ。
(2)Megalo theatre 「パックとポニー」
舞台。上手に小型ＴＶと赤い布、本物の金魚入れた水槽。上手壁になんかDOUBLES
とか書かれたポスター。お話。兄妹の禁断の恋と、男恋人の△関係の顛末。
照明は懐中電灯でスポットライトのみ。音響はラジカセ。冒頭とラストは役者が馬
のマスク被って登場、唐突に泣き笑いな狂態演技。レトリックが多く思わせぶりな
台詞、説明が伏せてあることもあって展開がよくわかんないねこ。役者が狂ってる
としか思えない感情表現。ところどころ能楽の歩き方するのも意味不明（もともと
能楽を勉強した人たちの劇団らしいけど）判らないながらも、それで世界を一貫す
ればまだいいけど。出はけでもてるはずがない水槽を一人で持ち、笑いを取ろうと
したりするし。これもまた、こまっちゃったねこ。
(3)劇団KAKUTA「でたらめ」
舞台。なんもなし。山中の道を上手下手と客席側通路に設定。お話。ハイキング。
茶目っ気で道を外れたばかりに迷子な男女。このままでもしょうがないと、気が進
まぬ2人を残して他は道探し。2人はなにも起きないながらも、あるものを残して偵
察に。帰ってきた人たちは残されたものをみて、思いこみと勘違いで大騒ぎ、にな
りそうでその実は遊んじゃうけど。
ああ、普通で安心、気を取り直すねこ。お約束の強引さあれど、道具立てに面白さ
ある展開。等身大で楽しく、今の気持ちがすっとわかる会話。心細い不安と不安を
忘れちゃう遊びの気持ちまぜこぜをさらりと、共感できる痛みを伴って描いて◎。
桑原さんの思いこみ演技が愉快、興味津々の目線が愛らしい。これが最後でよかっ
たねこ。