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 「リボンの騎士-鷲尾高校演劇部奮闘記」

 @銀座セゾン劇場 (1998/11/26-12/18 32ステージ)
 全指定 前売り当日共S7000 A5000
 ※BOX18000(2名 ドリンク・プログラム付)、食事付S13000(共に会場のみ)、
 ジーンズシート2000(当日のみ・要写真付学生証)あり。
 原作:手塚治虫 作:横内謙介 演出:河毛俊作 美術:島川とおる
 衣装:木鋪ミヤコ 照明:山口暁 音響:高橋巌 振付:ラッキィ池田
 殺陣:奥住英明 応援団指導:神奈川県立厚木高校応援団部 S54年リーダー部長
 比留川一巳 舞台監督:鈴木政憲 制作:日高義則ほか プロデュース:山田良明
 出演:末尾記載。

 1998/11/29(日)晴れ 6:00-8:25PM(2'25) 前方より 客席8?割(600人?)
 客層:20(10?)歳代前半の女性が目に付く、老若男女。
 客入れ:パンフ(1000)、主役3人は見開き写真。他、手塚治虫マンガキャラTシャ
 ツなど物販。リボンの騎士垂れ幕がロビーに。冒頭、劇中の応援団部員が携帯、写
 真など禁止事項をエールにのせ、ユーモラスに注意。

 舞台。舞台額縁は學の文字に緋色幕の体育館なこしらえ。学校校舎の背景は開閉門
 式に移動し、場面切り替え。
 お話。進学校とはいいがたい県立高校。講堂の取り壊し記念イベント・文化発表会が
 開催されることに。観客動員35人の弱小演劇部が起死回生の出し物に選んだのは、
 「リボンの騎士」。子供の頃から大ファンだった2年の池田まゆみ(蘭々)が脚本化
 したもの。お客を呼ぶためにと、王子フランツ役な美少年を校内に探すも、当てがは
 はずれしょんぼり。最近廃部となった応援団の中島(井ノ原)だけがなんとか引きうけて
 くれて一安心。でも、彼にいいイメージをもっていないまゆみは愕然、がっかり。
 その上、ヒロインのサファイア姫は当然のように、親友の美少女・答子(一色)に
 決まってしまう。ホンとは自分がサファイア姫を演じたかったまゆみだけど、
 気を取り直して、裏方でがんばることに。子供の頃からの心の友達な「リボン」の
 登場人物達はそんなまゆみを心配し励ますのだった。なんとか稽古も立ちあがった
 頃、唯一の男子部員、裏方の要の男子が親に反対され退部、その上白けムードの
 生徒達は文化祭を自由参加にと生徒会で決めてしまう。生徒はもうだれも観にこない
 と、すっかりやる気をなくしてしまう部員達だったが・・。

 コンプレックスを抱えた不器用な女の子が、ダメな自分と向き合い成長する物語。
 を無気力だった生徒たちがまとまり、一本の芝居を立ち上げる熱気の中で描いてく
 稽古の現実と、女の子が思い描く「リボンの騎士」の場面、登場人物との会話を重
 ね合わせたりの構成。ほろ苦い味わいの自分探しに切なくなるねこ。女の子の「リ
 ボン」には結婚のため漫画家を断念した母親の思いが裏打ちされ、成りたい自分に
 なれない女の子の希望な夢と苦痛の源となってる。板ばさみ状態の女の子の友な「
 リボン」の登場人物は彼女自身でもあって、心配げに励ますも直接助けられない。
 そんな複雑な女の子を蘭々さんは懸命に演技、彼女自身どう演じるか悩んでいる
 ようにも思われて、また切なくなるねこ。周囲の純だったり、勝手だったりなキャラ
 からするとかわいそうに思えてくる。自身で道を見出すラストは頷けるシビアさ
 なれど、もっと周囲が引き上げてあげる展開でもいいんじゃ?、とも思うねこ。

 主人公の自分探しや無気力な周囲あれこれもあって舞台は沈静化しがち。ダンスや
 応援団応援場面をいれたりの活性化演出あれど、いまいちまったり。ちと時間短め
 だといいよな気がするねこ。

 役者。バランスいい印象。一色さん。複雑な家庭の問題を抱えてる設定なれど、さ
 らりとした感触。主人公との交流はうわべだけに見えて△。井ノ原君。まっすぐ、
 ちと熱血な好青年を好演。気持ちよく見られたねこ。ヒョウタンツギ役:六角精児
 さん。美味しいキャラ。あの気ぐるみにしてもちとヒキョウかも。大人計画の田村
 たがめがいたのにはほよよ。 

 出演:説明はねこ勝手。
 井ノ原快彦:中島親弘  (熱血漢肌、応援団部二年リーダー部長)、V6
 一色紗英 :芦沢答子  (ヒロインな容姿、家庭が複雑、演劇部二年)
 鈴木蘭々 :池田まゆみ (素直じゃない複雑な性格、演劇部二年)
 黒田勇樹 :牧内 順  (唯一の男子部員、演劇部一年)
 鈴木美恵 :中里好子  (ヒロイン願望、 演劇部二年部長)
 伴美奈子 :花本小百合 (演劇部ニ年) 、扉座
 中村真李子:奥村里香  (演劇部二年)
 今井陽子 :飯室直美  (演劇部一年)
 田中千絵 :中丸沙知  (演劇部一年)
 田村たがめ:安達美穂  (演劇部一年) 、大人計画
 松野美沙 :長橋千草  (演劇部一年)
 河合まどか:彦坂 愛  (演劇部一年)、扉座
 高橋麻理 :我孫子さやか(演劇部一年)、扉座
 石坂史朗 :小田和夫  (応援団部二年団部長) 、扉座
 友部康志 :菊地原聡  (応援団部二年旗手部長)、北区つかこうへい劇団
 岡本博幸 :竹下紀夫  (応援団部一年)
 林 宏二 :比留川正巳 (応援団部一年)、M.O.P.
 西山隆行 :クラス委員一
 木下篤史 :クラス委員二
 中坪和代 :クラス委員三
 村内貞介 :ギター部部長
 塩山美緒 :写真部部長
 鈴木利典、杉本麓、青木和美、佐藤充浩、矢澤春樹、高橋和久、伊野智宏、
 木村茂雄、小林智之 :生徒
 三木さつき:リボンの騎士
 卜ロイ  :フランツ王子
 六角精児 :ヒョウタンツギ いつも主人公を見守っている、扉座
 茅野イサム:ジュラルミン大公/吹奏楽部部長 、扉座
 樋渡真司 :ナイロン卿   /木下生徒会長
 右田浩美 :大魔神 、扉座

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