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＠神楽坂 die pratze (2000/6/29-7/2 4ステージ)
全自由 前売2,500円 当日2,800円
作・演出・美術・音楽：岡靖洋 美術原案：Author THIN 舞台美術：川口亜希子
舞台監督：相原収蔵 音楽：Mike Students、岡靖洋 照明監督：佐々木麓
効果指導：黒木朋興 特殊効果：一色才子 心理考証：引間徹
衣装：増田セパスチャン 制作：self studio
宣伝美術：Mike AHen&Bob Heartman from N.Y.Art Studio
出演：
吉村二郎、吉原大二郎、本間達哉、沢木伸也、高松泰治山、岡靖洋
2000/7/2(日)雨 7:40-9:10PM(1'30) 前方より 客席満員(70人)
客層：20-30才代中心。男性多め。パンクななりの人あり。
客入れ：外は大雨。荷物あずかりあり。場内誘導は頼めばあり。折り込みパンフ
なし。劇中会話登場のいかにもそれ風な「虚体クラブ ご利用規約書」抜粋が
添付。物販不明。
初見劇団。キャスト表なく、あいさつした主宰？以外、？？。
舞台。ゴミだめ。鉄パイプ林立、低い天井部分に屋根なよこわたし。床は赤茶けた
くず紙とか散乱。壁際に数体の男女死体あり。
お話。現金輸送車強盗の二人組が迷い込んだ怪しい場所。いきなり棍棒で殴られて
なんだよー。自殺以外はなんでも許される「虚体クラブ」。「自由」を求める会員
は思い思いに思索、実行。とどのつまりは殺し合い。強盗の一人はいままでの惨め
な人生を捨てて、究極の虚無を目指すという。クラブのそれが趣旨？？。もう一人
は憎しみ、自分への、を暴力に転化。並み居る者に問答無用にバイオレンス。古参
のじじいあり。虚無をめざし、思索の上で人類抹殺計画中。「クラブ規約」がある
こと自体の「自由」との矛盾を指摘され、いまさらに愕然のとんま。禁じられた
自死実行。ほかも混沌の内、否応なく暴走、絶望。アイロニカルに「自由」から
遠く闇の中へ。
殴りまくりの暴力、合間に哲学的疑問と思索。特異な時空を入れ込んだ役者の演技
で作り込み。目線が明後日にぶっとんでいて、あうと恐怖状態な。展開はちょっと
肩すかし。滅びは最初からみえるだけに、驚きなひねりがほしかったねこ。
役者は体力を即物的にかなり消耗、思索もくだらなくなる姿がリアル。殺伐とした
場面にそぐわぬ、呑気（瀕死か）なやりとり、世間話。なんとも情けなくて、おもわず
笑い、ちょっとしなくてもいい哀感ねこ。
劇団公式ＨＰ：http://www.kiwi-us.com/~self/