Studio Life「月の子」 10th 東京オピニオンズフェスティバル参加
＠天王洲アイル アートスフィア(2002/2/1-10 13ステージ)2/4S追加公演
http://db.tennoz.co.jp/art/default.htm
＠大阪 シアター・ドラマシティ3/5-6
全指定 前売り当日とも S席5000円 A席3800円
原作：清水玲子[白泉社刊] 脚本・演出：倉田淳 美術：松野潤 照明：森田三郎
舞台監督：北条孝、土門眞哉［ニケステージワークス］ 音響：竹下亮[my on]
衣装：伊藤早苗 ヘアメイク：角田和子、清水美穂 美術助手：小野寺綾乃
照明OP：小川景子
宣伝美術：釆澤聰［OSSO GRAPHICO］ 宣伝写真：溝江俊介
宣伝写真ヘアメイク：森本美妃 デスク：釣択一衣 制作：稲田佳雄、中川月人
CUBE STAFF プロデューサー：北牧裕幸、高橋典子 制作：北里美織子、横山いずみ
宣伝：米田律子、椎名浩子 協力：コスメティックアイーダ・ジュウ ド ジュンコ
主催：東京オピニオンズ 日本テレビ放送網 後援：ニッポン放送
特別協賛：コニカ 製作：スフィア 制作プロデュース：CUBE
企画・制作：Studlo Life http://www.studio-life.com/
出演：ダブルキャスト
Pearl （Coral）
ティルト：山﨑康一 山本芳樹 （人魚）
ミラルダ：林 勇輔 山﨑康一
ジミー ：及川 健 深山洋貴 （人魚、事故で記憶喪失）
セツ ：舟見和利 林 勇輔 （人魚）
ショナ ：曽世海児 高根研一 サラ ：曽世海児
アート ：岩崎大 （人間、ジミーの世話をする）
ギル ：笠原浩夫（ティルトが乗り移った人間） バルツア医師、アルバート：野口光雄
ブライアン他 ：鶴田浩一
ベス、メイド他 ：小林浩司
ホリー、アダムス他 ：佐野考治
サム他 ：前田倫良
マイク他 ：船戸慎士
ノエラ他 ：青木隆敏
宇宙飛行士他 ：奥田 努
ウエイター、ガードマン他：寺岡 哲
運転手他、ベンジャミン（大阪）：小野健太郎
ベンジャミン（東京） ：姜 暢雄
リタ ：石飛幸治
グラン・マ ：藤原啓児
ペトレンコ他 ：河内喜一朗 2002/2/6(水)曇 2:05-5:08PM(90/休10/80) 2F前方より 客席ほぼ満員(730人)
客層：ほぼ全員女性。20才代中心。男性は招待客とカップル若干名。お友達連れ多。
客入れ：当日券不明（夜の部は販売30分前で3人列)。トイレに長蛇、男性用振替も
追いつかず。折り込みパンフ。A4 1枚。配役、スタッフ、予定掲載。次回公演。
5月「百合の伝説」本邦初演の翻訳劇＠シアターサンモール。
物販。パンフ(A4版 24ページ 1200円)半透過の表紙がキレイ。写真付き全出演者
紹介、清水玲子×倉田淳対談、作品歴史背景、過去公演チラシなど掲載。
サイン入り役者イメージフォト(1000円)、プロマイド(2000円)、フォトファイル
(600円)、携帯ストラップ(1200円)、メイクアップミラー(600円)、A4クリアファイル
(800円)
・プレミアム・ディ・ＳＰイベント(終演後 5:13-5:26+？PM) スターウォーズの
テーマ曲、正面スクリーンに星が流れる画像、タイトル「名も無き戦士達」。
出演者として本編のサブキャラ名クレジット(不良1,2とか）。客席、受け笑い。
暗転中浮かぶ、お客がもつビデオカメラの液晶モニタの灯り、その数30以上
（撮影ＯＫなのね。海ホタルのようだ、と２Ｆから俯瞰ねこ。）。
司会・藤原啓児（ヅラがトーテムポールのグランマ役。衣装そのまんまで登場）。
明かりが入り、若きバイプレイヤーたちを呼び出し。ぞろぞろと男子達登場。写真
フラッシュ、バシバシバシ。彼らは一人で何役もしています。その苦労を語って
もらいましょう。大体５，６役、すぐ言えず、とほほ。なりきる（オカマはいやね
とか。あれ台本にありませんよねとにらまれる。） 気持ちを切り替える、役造り
（警備員がトランシーバーをびゅんと延ばすのは役造りらしい。）着替えが大変
（それだけ？）。概ね抽象的か、小市民にしょぼい。気構えの大小に拘わらず、藤原
さんつっこみ、客席くすくす笑い。途中でフェイント、質問変え。尊敬する俳優は？
狼狽えつつ、藤原さん「でした」と反撃。まじめにどう？、に「乙部のりえ」＊に
数名客、爆笑。概ね客、肝心の司会とも知らず、つっこみなく不発。もったいないねこ。
ねこ注＊「乙部のりえ」＠「ガラスの仮面」。マヤの付き人、かっぺを装いつ、
マヤを陥れ、芸能界を追放させる悪い美少女。実写版で佐伯日菜子、演じ。
次は、写真撮影ＴＩＭＥ。全員舞台へ、横並びで上下、中央、２，３Ｆ席それぞれに
挨拶。及川君、危険にかわいい。写真フラッシュ多数。最後はロビーでご歓談ライブ
役者が夜の回に集中するために、合図したら全員集合でおしまいにします、とお断り
ロビーでは、役者と一緒に写真撮影大会。及川君とか人気役者には、黒山の人だかり
ビデオ撮影しちゃうのとか不可解だけど、熱心なファンばかり。みな楽しそう。
９年ぶりに観るねこ。かっこいい役者ぞろい、すっかり女子に人気の劇団となった
模様。トーマの心臓とか、していいものなの？な少女マンガの舞台化（ねこ未見）で
名を馳せ。今回は、清水玲子の大作に大劇場で挑戦。
舞台。真ん中、淡いブルーの張り出し舞台。舞台幅1/3と大きく円形に前傾。後方に
一段高く段。以上、ほとんど素舞台に机やら持ち込み式。時折、大きく月（地球）が
掛かり、でけえ魚がふわふわと行き過ぎたり。
お話。1985年。産卵のため、月から地球に帰ってくる人魚族。三つ子のティルト、
セツ、ベンジャミンも地球に戻っていく。ベンジャミンは事故で人魚としての記憶を
失い、人間アートと少年ジミーとして心を通わしていく。ティルトが愛するセツは
相方ショナと出会うが、女性化の願い虚しく、死に瀕する。セツの思いを成就する
ためには、女性化の第一権利をもつ、ベンジャミンそしてアートを亡き者にしなけ
ればならない。ティルトは、二人を地球と共に滅ぼす決意をする。悪魔との契約、
狙いはチェルノブイリ原子力発電所の破壊。そのため、大富豪ギルの身体を
乗っ取るのだが…。
ラストまで一気呵成。怒濤の予告編みたい進行。あっそうなんだ、と思うまもなく
切って捨てるように場面展開。もう、一杯一杯。キーパーソンをティルトとして
わかりやすく、愛憎表現。通わない片思い関係も、すっと切な系（ティルト→セツ→
ショナ→ベンジャミン（ジミー）←→アート（でも人魚は人間に恋しても報われない
と…））おまけ、音楽がセンチメンタルなイタリア映画みたい、いいタイミングで
入って、小憎らしく決まり。全編、悲恋模様として、女子の涙腺くすぐり。
でも、なんか変。どうしてそうなるの演出あれこれ。芝居が上下袖よりで行われ、
そんなに隅が好きなの？とこぢんまり。小劇場と相似形（小型）な控えめさには
うーんねこ。どうしてかしら、空間がもったいなし。原作のまんまやろうと、真面目
一徹。天使が舞い降りる＝宙吊りでくる。綺麗な女の人（ベンジャミン）＝床まで
届きそうな亜麻色ヘアと、う゛ーんな女装。どだい無理あるのにするんだ、コスプレ。
会話劇一本とか、全員男キャラでとか、演劇なんだから「できる」脚色がいろいろ
あると思うけど…。思ってもしでかしてしまう、やんちゃさがここのチャームポイント
かしら。もっとも、大部分のお客さん（特に１Ｆ）から笑い声がなかったり、それも
疑問ねこ。
役者。及川、君と呼びたい愛らしい男子ぶり。笠原さん。ニヒルも、悪になりきれ
ない弱さに味わい。
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