劇団☆新感線 松竹製作「アテルイ（阿弖流為）」
＠東銀座 新橋演舞場(2002/8/5-28 32ステージ)
http://www.shochiku.co.jp/play/index.html
全指定 前売当日とも １等席10500円 2等席7350円 3階A席5250円 3階B席3150円
作：中島かずき 演出：いのうえひでのり 美術：堀尾幸男 照明：原田 保
振付：川崎悦子 アクション・殺陣指導：田尻茂一、川原正嗣、前田 悟 衣裳：竹田団吾
ヘアメイク：高橋功亘 小道具：長谷川絵理
音楽：岡崎 司 音響：井上哲司 音効：山本能久 特殊効果：南 義明
歌唱監督：右近健一 演出助手：坂本聖子、小池宏史 舞台監督：芳谷 研
宣伝美術：河野真一 宣伝写真：野波 浩 宣伝メイク：内田百合香
制作：真藤美一[松竹]、柴原智子[ヴィレッヂ]
制作協力：劇団☆新感線、ヴィレッヂ 主催・製作：松竹株式会社
出演：
市川染五郎 ：阿弖流為（あてるい）(北の狼）
堤 真一 ：坂上田村麻呂利仁（さかのうえのたむらまろとしひと）
水野美紀 ：鈴鹿（すずか）、釼明丸（じんみょうまる）
西牟田 恵 ：立烏帽子（たてえぼし）
植本 潤[花組芝居] ：紀布留部（きのふるべ）
橋本じゅん ：佐渡野黒縄（さどのくろなわ）
粟根まこと ：飛連通（ひれんつう）
逆木圭一郎 ：大獄（おおたけ）
右近健一 ：無碍随鏡（むげのずいきょう）
河野まさと ：阿久津高麻呂（あくつのたかまろ）、覆面男１
インディ高橋 ：赤頭（あかがしら）
礒野慎吾 ：青頭（あおがしら）
村木 仁 ：丸頭（まるがしら）
吉田メタル ：大伴糠持（おおとものぬかもち）、覆面男２
村木よし子 ：阿毛斗（アケト）
山本カナコ ：薊（あざみ）
中谷さとみ ：阿毛留（アケル）
保坂エマ ：阿毛志（アケシ）
川原正嗣 ：翔連通（しょうれんつう）
前田 悟 ：闇器（あんき）
金 久美子[新宿梁山泊] ：御霊御前（みたまごぜん）
渡辺いっけい ：蛮甲（ばんこう）
船橋裕司、武田浩二、佐治康志、大林勝、三住敦洋、松本高弥：
都の人々、朝廷軍の兵士、偽立烏帽子
武田みゆき、横山博子、東條千洋、高杉あかね：
女官、踊り女、都の人々、蝦夷の女性
岩崎卓也、大内めぐみ、川端征規、澤山薫、高橋光宏、竹林里美、多勢亜衣、
照井克也、西川義郎、古山憲太郎：
都の人々、蝦夷の人々、朝廷軍の兵士
2002/8/13(火)晴 1:33-5:06PM(1'20/休30/1'40) 2F最前列 客席９割(1200人)
客層：20ー30歳代女性7割、中年以上グループ、カップルも結構。
客入れ：当日券詳細不明。立ち見席(1000円)があるとか。両花道は横断不可。
折り込みパンフ。B5版 両面にキャスト、スタッフ。今回は歌がないので、歌詞
カードなし。物販。パンフ(BOXカバー付きB5版 121ページ 2500円)写真、文章
たくさん。男二人旅 紀行文掲載。ＣＤ2000円、脚本1890円、Ｔシャツ(M,L 黒
2500円 売り切れで20日入荷) あと未確認のまんじゅう、携帯ストラップ(限定)
があるとか。休憩30分もあるので、食事は外でもいいかもね。カーテンコールは
すっきりと終わり、歌コーナー(2日目のみ？）とか挨拶とかなし。
松竹提携公演、昨年に続き、定着するのかしらシリーズ。
舞台。まず両花道。二階席ねこは視界内ばっちり。スケボーコートみたい、両側が
立ち上がった黒い中央舞台。回転舞台に設えられて、ぶんぶん回され。たび、宮中
とも要塞とも変じ。花道七三の決め、すっぽんからの登場も結構あり、ファンには
うれしいところ。
お話。中世日本、田村麻呂の蝦夷征伐。対するは悪路王と呼ばわれたアテルイ。
悪鬼と都に恐れられた男の真実の姿、田村麻呂との結びつきを、伝奇大河ロマンに
描いてく。
男芝居に華が咲く。基調は正統派活劇。歌なしダンスなしフレディなし。ギャグ、
ギャグキャラは控えめ。それも重厚な後半とのバランス、箸休めのよう。
チャンバラ、殺陣の旋風が吹きまくり。それも、染様、堤様がためと二人はがぶり
四つにかっちょよし。シンメトリイな殺陣の振付が、構図の美しさを添え◎（でも、
両花道で「たっぷり」は意外と少。見難い上階席への配慮？）。染五郎は美麗さも
加えて、目に保養たっぷりねこ。ただ、ソバージュ髪のためか、でか顔にみえて？
…。どうでもいいですね、ねこ。
堤さんは一見軽薄な切れ者キャラ、で真面目一徹なアテルイと対照設定。３等身アニ
キャラに成り下がったりすれど、Ｈ度控えめ淡泊に男っぽさを演出。かっちょいい
けど、時に軽口が過ぎ、黙ってればいいのに…な印象がなきにしもあらず。うーん、
もったいないと思うねこ。
二人にそれぞれ付き従う女性役女優もいい感じ。西牟田さんの真摯な瞳、切れのよい
立ち振る舞いにぞくぞく。水野さんの健気さにはほろり、すっとした立ち姿にみほれ
ねこ。
さらにサブキャラ。達者さで期待の橋本潤さん、渡辺いっけいさん。橋本潤さんは
アニキャラ、妖艶キャラとも両立して強力。いっけいさんは役柄に振り回されてか、
情けなさ哀しさをあんま感じさせず、ちと残念。一部でお待ちかねの橋本じゅんさん
期待違わずのギャグキャラぶり、ハッスルしつつ、ゲスぶりもたっぷりでご馳走様
ねこ。
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