拙者ムニエル「グッド・アイデアマンズ・ユニーク・アドベンチャー」
＠下北沢 本多劇場（2003/6/18-24 18ステージ）
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売3300円 当日3500円
作・演出：村上大樹 舞台美術：斎田創＋突貫屋 映像：上田大樹[iNSTANTWiFE]
照明：斎藤真一郎[A・P・S] 音響：尾林真理 衣裳：松本夏記[ミシンロックス]
小道具：桜井徹、松浦孝行 演出助手：向峠江見、古瀬真理子、端由紀子
舞台監督：村岡晋 宣伝美術：吉井花英、寺部智英 宣伝写真：中野愛子
制作：内藤利恵子 製作：ナイロビ 劇ＣＭ：ビッグコミックスピリッツ
協力：博報堂 主催：ナイロビ、TOKYO FM
出演：
加藤 啓：リュウノスケ（兄）
市川訓睦：トラジロウ（弟）
池谷のぶえ[演劇弁当猫ニャー]：母親
澤田育子：SAKURA
千代田信一：ソバ垣
池田鉄洋[猫のホテル]：院長
伊藤修子：隔離病棟の女
成田さほ子：恋がしたい女
山岸拓生：野暮ったい男
寺部智英：役者
石川ユリコ：新人看護婦・モリエ
布瀬谷香里：新人看護婦・サチコ
村上大樹：キンジロウ
2003/6/22(日)曇 2:03-4:20PM(2'15) 中段より 客席ほぼ満員（320?人）
客層：20才代中心、女性過半数。
客入れ：前方4列の左右ブロックを潰して張り出し舞台。Ａ列は見難いためか未使用。
階段座布団席30、今回は10人位？。場内誘導適時あり。折り込みチラシ多量も輪ゴム
でまとめてくれてて○。開演定時10分前から、ビックコミックスピリッツの劇ＣＭ。
手拍子で場内お祭り雰囲気。折り込みパンフ。A4 3ページ。配役、スタッフ、予定
掲載。次回公演。8/30 野外イベント「裏拙者マニア」＠上野水上音楽堂 11/27-12/2
本公演「HYPER DX寿姫(仮)」＠スペースゼロ。物販。Ｔシャツ2500円ほか。
いつもの駅前劇場（150人）から、二度目の本多劇場公演。
舞台。両袖を張り出させてコの字。正面奥に中二階、上方スクリーン。壁はモザイク
パネル状、パステル色はとこどこ煤け。
お話。とある村に、直感型の兄と理論型の弟あり。全然似ていない。母親は兄が嫌い
弟は好き。なんとかなるものと、自力で空を飛んでしまった母親に励まされた弟は
バカばかりの村を出て行くことに。弟が乗った飛行機は兄にハイジャックされて
墜落。目覚めた病院には演劇科があり。そこでは存在感がなさすぎる役者（寺部）が
入院中。弟は片思いの看護婦サチコに誘われて、みなとピクニックにいくことに。
恋のさや当てな偽青春物語。なんか弟は負けて、負け組の看護婦（澤田、石川、
成田）の一派に。理論派のエリート意識、ぼろぼろ。
さて、兄は生来の頑張らない性格を遺憾なく発揮。出会った女（澤田）のヒモに。
で三行半。で、ホストになる（んだったかな）。存在感がない役者・寺部はスパイに
スカウトされ。森光子暗殺と富士山大爆発という、重大情報を掴む。が、だれも話を
聞いちゃくれない、ていうか彼に気付いてない。患者のことより、自分。自分本位で
人の話を聞かない院長・池鉄は、中略、スナイパーとして、森光子暗殺に帝国劇場へ
向かうが、兄（と弟）に阻止され。
弟は野暮ったい男と、なんでだったか、高尾山へ。みんな、夜に紛れて集結。母親と
再会した兄弟。兄が富士そばだけ、食べさせられて育ったのは両親の実験だったと
聞かされ。頑張らないのはそのせい？、しかも弟のが好きって、一体…。あと兄弟の
失踪した父親が、天狗になって天狗になっていたとわかったりとか。
本多でも今まで通り、自由に迷走、ギャグ満載。小ねた、小刻みにヒットして楽しさ
千万。既存ドラマや芝居の形を借りて、一ひねりして遊びまくり。ブルースカイと違って
、悪意や毒がない分、なんも残さない軽やかな面白さ。梅雨空に爽快。公演規模が
大きくなっても、このまんま、やりたいようにやってほしいねこ。
役者。濃い役者のキャラ芝居が楽しい。常識（キンジロウ・村上）と非常識（加藤ほか）
の対比は相変わらず、愉快。池鉄。唯我独尊に目立ちたがりの本能のまま？起用。
ファンには嬉しい、当て書き配役。池谷さん。彼女もまた、唯我独尊にいかれた
キャラの魅力を遺憾なく発揮。澤田さん。中庸な目立ち加減がちょっと不満ねこ。
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