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 山崎広太×ジャンメイ・アコギー振付 カンパニーJani-Bi「FAGAALA」

 @新宿 パークタワーホール(2006/3/20-21 2ステージ)
 http://www.ozone.co.jp/parktowerhall/
 全自由 前売3000円 当日3500円
 
 振付:山崎広太、ジャンメイ・アコギー
 衣装:Oumou SY 美術:Maciej Fiszer 作曲:Fabrice Bouillon-Laforest
 共同作曲・音楽:Jean-Yves Gratius 音響:Michael Widhoff
 照明:Horst Muhlberger 芸術監督:Germaine Acogny
 カンパニー・マネージャー:Helmut Vogt

 舞台監督:夏目雅也 照明:小林英典ほか 音響:前野公英ほか
 テクニカルディレクター:Lang Craighill 制作:花光潤子ほか
 JADE International Dance Festival 2006 http://www.jadefes.com/
 平成17年度文化庁国際芸術交流支援事業 主催:JADE実行委員会
 ダンス:
 Babacar Ba, Cire Beye, Abdoulaye Kane,Pepe Ibrahima N'diaye,
 Ousmane N'diaye, Tchebe Saki, Abib Sow

 2006/3/21(火祝)晴 4:08-5:34PM(1'22) 下手中段 客席ほぼ満員(200人)
 客層:20歳代後半以上、おじさんも結構の大人客席。女性7割。
 客入れ:雛壇に椅子を千鳥配置した通常客席。折り込みチラシそれなり。折り込み
 パンフB5 3ページ。挨拶、スタッフ、出演者。 カーテンコール2回4分 ジャン
 メイ・アコギー、山崎広太がダンサー一人一人に感謝。

 セネガルのカンパニー、山崎広太とジャンメイ・アコギーの共同演出作(2004初演)
 FAGAALA=虐殺の意、ルワンダの大虐殺をテーマにした作品とか。

 舞台。上手、天井から白い布帯、客席側に延び。下手側に赤い敷布2条。正面下手
 半分〜袖の壁際に、天井から布帯。
 構成。アフリカンな歌で歩く、種々フォーメイション。舞踏めいた動き。頭を布で
 巻かれる、赤い糸で結ばれる。白い男だけが残り、後は床に伏して動かない。
 
 虐殺を直裁に想起させず、美しく悲劇的。土着のダンス(偏見)ならず、全篇コンテン
 ポラリーダンス。中腰の姿勢、しなやかな動きで同時多発の展開。山崎氏のダンス
 と相性良さそう印象。時折、動物的な鋭さがフラッシュ。御しきれない興奮がみえる
 ようでスリリング。

 長躯、手足の長い身体が独特。上半身のすらっとしたかっこよさに、見惚れるねこ。
 身体能力は抜群、冒頭ソロの男性がとりわけ目立ち、ほよよほよよと目が釘付け。
 布を使った美術、エスニックな衣裳。異なる色の2人(敵対する民族?)が、同じ布で
 頭を巻かれちゃう場面にうむむ。美しいメロディとドラムら強靱なリズムの音楽○。
 

 構成覚え書き
・長躯の男性ソロ、立ちふるえ。
・モブ、ともに歌いながら下手をみる。布越しに男性ソロ。布帯をたなびかせて、
 横切る。白布を頭に巻く、また上半身を覆う。床を這う、あるいは立ち歩く。

・不協和音が続く中、虫の音や雑踏の音。天井から下がった白布に祈るような仕草、
 その布を引っ張り落とす。ドラムを鳴らしまがら歩く。ドラム音で男性のソロ。
 3人のユニゾン+デュオ+ソロで展開。激しいステップ。

・無音。一同前方をみる、6人のユニゾン。ドラム早間に。無音、対峙する人たち。
 一同参会。驚き騒ぐ、笑う、くしゃみしあうと同時多発。くねくねとした四肢の
 動き。3人のユニゾン、一人を小突く蹴る。勢いよく歩く。ゆっくり寝る者と弾ける
 者。力を誇示する者、ひくつく者、床を転がる者。腰を低くした後、直立、ゆっくり
 と歩く。

・乱調子の動き、手足をさわりながら歩く。6人、腰を振りステップ、ドライブ感を
 増していく。一人はほとんど動かず、直立。しだいうねるような動き、皆に抱えられ
 て運ばれていく。ふらついていた一人が残り、やがて去る。

・一同、肩を組み合い歩く。布帯を引きずり歩く者。赤い糸を口に加え、結びあって
 いる者たち。やがて、敷布に並んで横たわり、足下の赤い糸で結ばれたものが立つ。
 上手、赤い糸?の山の傍らに1人。

・ゆったりと優雅とも思える動き。後方の一人だけ、腰を落とし。

・風音、鐘の音。布にくるまる者。一同、中腰で立ち、手をゆっくりと動かす。天を
 見上げ、揺れる。両手に赤く細長い「翼」をつけた男が現れ、前方へ歩く。その男が
 引っ込むと、音楽はテンポアップ。オレンジの明かり。手を前後に回し、全身も回転
 
・床ダンス、5人のユニゾン。ゆっくり歩く、優雅な手の動き。一人床に残る。ノイズ
 音が入り、しびれたような動き。一同倒れる、立ち上がる。2人は白布を頭にかぶせ
 られる。インタビュー番組のような音声。

・ダークでスペイシーな曲。全身に白い粉をまとった男のソロ。叫びつ激しく動き、
 体を叩くたび、白い粉が舞う。
・6人が走る。前方をみてその場ダッシュ。横になる、腰をおろしてうなだれる。
 

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