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 劇団☆新感線プロデュース いのうえ歌舞伎☆號「IZO」

 @渋谷 青山劇場(2008/1/8-2/3 32ステージ)
 http://www.aoyama.org/
 全指定 S席11000円 A席9500円 プレビュー 1/8(火) S席10000円 A席8500円
  @大阪 シアターBRAVA! 2/10-19 12ステージ

 作:青木豪[グリング] 演出:いのうえひでのり
 美術:堀尾幸男 照明:原田保 衣裳:小峰リリー 音楽:岡崎司
 音響:井上哲司 音効:大木裕介 振付:川崎悦子
 殺陣指導:田尻茂一、川原正嗣、前田悟 アクション監督:川原正嗣
 ヘア&メイク:河村陽子 小道具:高橋岳蔵 特殊効果:南義明
 映像:上田大樹 大道具:俳優座劇場舞台美術部 歌唱監督:右近健一
 演出助手:山崎総司 舞台監督:安田武司 宣伝美術:河野真一 制作:柴原智子
 エグゼクティブプロデューサー:細川展裕
 劇中楽曲
 「IZO メインテーマ」作曲:岡崎司 ヴォーカリーズ:半田美和子
 「よさこい節(高知民謡)」アレンジ:岡崎司 歌:木津茂里
 「声」作詞:山野英明 作曲:岡崎司 歌:奈月チョビ[劇団鹿殺し]

 出演:
 森田剛  :岡田以蔵 おかだいぞう(土佐藩足軽 幕末の暗殺者)
 戸田恵梨香:ミツ (以蔵幼馴染み)
 田辺誠一 :武市半平太 たけちはんぺいた(土佐勤王党)
 千葉哲也 :島村源兵衛 [THEガジラ]  (土佐勤王党)
 粟根まこと:勝海舟
 池田鉄洋 :坂本龍馬  [猫のホテル]
 山内圭哉 :田中新兵衛 [Piper] (薩摩藩 幕末の暗殺者)

 逆木圭郎 :吉田東洋 よしだとうよう(土佐藩士)
 右近健一 :姉小路公知 あねがこうじきんとも
 河野まさと:中島与市
 インディ高橋:大石団蔵
 磯野慎吾 :安五郎
 吉田メタル:安岡嘉助 やすおかかすけ
 中谷さとみ:鶴
 保坂エマ :女郎・夏

 村木仁  :井上佐一郎 いのうえさいちろう
 萩原利映 :女郎屋の女将
 川原正嗣 :原田
 前田悟  :本間精一郎
 武田浩二 :戸田健助、姉小路公知の側近、他
 横山一敏 :永井尚志、山内容堂の側近、他
 藤家剛  :山内容堂の側近、志士、他
 矢部敬三 :山内容堂の側近、井上の手下、他
 加藤学  :原田の家臣、丁稚、他
 川島弘之 :原田の家臣、志士、他
 大橋てつじ:那須信吾、捕吏、他
 西川瑞  :猪之助、志士、他
 愛田芽久 :女郎、芸者、他
 生尾佳子 :女郎、腰元、他
 葛貫なおこ:武市富子、町人、他
 倉田さえ子:女郎、町人、他
 罵村緒里江:女郎、芸者、他
 下田智美 :女郎、腰元、他

 木場勝己 :寅之助 とらのすけ (京都居酒屋店主)
 西岡徳馬 :山内容堂 やまのうちょうどう(土佐藩主)

 2008/1/14(祝月)曇 12:32−4:10PM(1'29/休25/1'36)1階中段下手 客席満員?(1200人)
 客層:20−30歳代中心、女性7,8割。単独とお友達連れ半々。
 客入れ:当日券は抽選?。いつものように女子トイレ追加配慮あり、休憩時間長め
 なんで外出するのがいいかも。折り込みチラシそれなり。パンフ A4両面 配役、
 歌詞、スタッフ。物販。パンフ 大判 2000円。未購入につき内容不明。 カーテン
 コール4回6分。最後はほぼ総立ち。

 ジャニーズ主演の劇団☆新感線・最新作。和定食な作家とグリル料理な演出の食べ
 合わせが驚きのバイキング企画。

 舞台。回り舞台+スクリーンをバンバン活用。持ち込み式、透かし格子の壁やら
 組んでテキパキと家屋組立。路地と屋敷を演じながら360度廻しみせ。スクリーンに
 背景、前後に繋がる物語CGを上映、生の舞台と連携する工夫あり。

 お話。土佐藩、虐げられる下級武士達。足軽の岡田以蔵は生き地獄の中から尊王=
 天皇支持のアニキ武士に光明を見いだす。活動に心酔、指示を忠実に守り、天誅の
 大義名分のもと、佐幕派=幕府開国の暗殺を繰り返す。ほどなく土佐を離れ京都へ、
 ただ飼い犬として利用、やがて疎外され、孤独の痛みと共にどす黒い怒りを抱えて
 いき…。

 スムーススピーディな転換にびっくり。回り舞台、スクリーンとCGが連動して時短
 俯瞰する映像CGがズームイン、シルエットがそのまま役者芝居に重なり、天衣無縫
 にリレー。ついで芝居が終わりきらない内にスクリーンが下がり、映像にバトン
 タッチ。照明はダイナミックさより静かな美しさをたたえて、溶け込み。スタッフ
 ワークに拍手ねこ。

 ハードボイルドな男芝居。陰影とも細やかな心情を添えて、きっちりと見応え
 手応え。土佐弁全編で暖かみ。ユーモアやかわいげも忘れず、箸休め的にぽつぽつ
 挿入。新感線で等身大な人間ドラマがしっかりと楽しめ。お家芸の殺陣はいうまでも
 なく、がっつり見応え。中年層まで広く楽しめる舞台印象。

 役者。森田・岡田以蔵、熱演。青春の蹉跌、青春残酷物語に苦悩と痛みを抱えながら
 たぎる血の荒くれを押さえられない危うさ。機動力ある肉体に脆さを抱えてる矛盾が
 悲運の生涯、幼い恋情も相乗して切ないねこ。

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