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＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2008/6/25-26 2ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売2500円 当日2800円 フェスティバル通し券8000円
原作：岸田理生 構成・演出：青蛾
音楽：落合敏行 美術：もりた陽光・福永アキコ 照明：山本佳奈
音響：甘糟佐久美 衣装：戸根沢涼子 野口衣装製作：竹内よしみ
ヘア＆メイク：NAO 着付：瀧澤よしみ 舞台監督：圓屋円 宣伝美術：森崎偏陸
制作協力：菊池廣、馬場敦子、kazuko 企画／制作：青蛾館
協力：樽真治・ユニットR・プロトシアター・花伝〔KADEN〕シアターカンパニー
提携：(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 主催：理生さんを偲ぶ会
助成：芸術文化振興基金
・「日曜日のラプソディー」
野口和彦 ：水野空
雛涼子（ユニットR）：水野海
野水佐記子：水野海
ほか
・「身毒丸」
野口和彦 ：身毒丸
野水佐記子？：撫子
ほか
・「恋」
野水佐記子、川崎裕子、近藤理枝、岩本薫、MASAMi（かな）
・「出張の夜」
野口和彦 ：？ 冴子の恋人
八重樫聖（劇団 DA・M）：冴子
近藤理枝 ：妻
川上史津子：妻
・「火學お七」
2008/6/25(水)曇 7:30-9:18PM(1'48)中央中段 客席超満員(60人)
客層：中高年中心の大人客席。シニア世代も結構。女性過半数。
客入れ：整理番号順。開場時から女優板付、JAシーザーばり音楽で耽美世界。
全椅子5．5列、後方中央は関係者席。空席誘導こまめにあり。 携帯注意などが
ない大人客席（でも鳴らす人あり）。折り込みチラシ1.5cm。パンフ A4 3ページ
あいさつ、劇団プロフィール、出演者、スタッフ、予定。次回公演。来年夏「舞台版
・上海異人娼館」 物販なし。 カーテンコール1回しばし名残の拍手。
寺山修司ファンを中心に愛された80-90年代劇団、突然の復活。次回も予定されて
意欲満々、楽しみねこ。
舞台。上手、薔薇の花を満たした卵形の白いバスタブ。正面に蛾の意匠を配した銀の
大振りガウン。情報に漢字文字盤の時計。下手に空色の幕の壁、旅行鞄の小山。
お話。男女のはげしく屈託した愛憎劇、5話オムニバス。数奇な運命を辿る水芸人
「姉妹」、その楽屋で起きた殺人事件を辿る「…ラプソディー」。語り部も兼ねる
少年と、切々と訴えかける継母の恋情「身毒丸」。廓を舞台に亭主を寝取られた女房
と、いかな男も一夜の恋人と愛する烈婦女郎のバトル「恋」ら、リーディング。
戸籍から消えたいダメサラリーマンと、自発することがない情人の女の袋小路
「出張の夜」。「火學お七」の挿入がよくわからなかったねこ。
こってり旨味、トロめく空間を堪能ねこ。「妖・艶・美」の再生、よくできました
印象。空間を埋め尽くす詩的な言葉、言葉。孤独、痛み、快楽をまあ多彩に語り、
ごちそうさま。男女の睦み合いを大福とカステラ食に例えなど（…ラプソディー）、
生理的快感をおかわりねこ。
オムニバス構成のコース料理。麗し衣装と割り台詞にショーめき、群像リーディング
ガチンコ会話劇 と種々趣を替えて楽しく。主人公達の惑いや官能のエコーのように
寄り添うなコロス達、バラ色ら照らす明かり、リリカルな音楽も独特美意識の世界を
しっかり演出。
役者は骨太に逞しく、また儚くして作品と一心同体。野口和彦さん。川村毅氏といい
勝負な女優ぶり〜少年また傷ましい中年男まで、幅の広い演技で楽しませてくれ。
雛涼子。パワフルに客席を圧倒。八重樫聖。無邪気に、しかし深く女の業を描いて○。
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