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＠福岡唐人町 甘棠館SHOW劇場カントウカンショウゲキジョウ(2008/10/4-5 3ステージ)
http://stage.corich.jp/theater_detail.php?theater_id=418
全自由 前売2500円 当日2800円
原作：井原西鶴 脚本：市岡洋 演出：仲谷一志
音楽：山浦弘志 照明：黒江昭治、山口泰弘 プラン・操作：黒江昭治
アドバイザー：江崎仁妃子 音響：藤井将司 舞台：渋谷沙里李、吉原直樹
舞台監督：大嶋光男 大道具：ジャンクランド 衣装：山本しづか、長尾知美
小道具：松尾佳苗 かんざし製作：吉田忠司 主催：劇団ショーマンシップ
企画・制作：㈲ショーマンシップ http://showman.jp/
出演：原岡梨絵子
2008/10/5(日)小雨 6:03-7:26PM(1'19)最前方より 客席超満員(70人)
客層：子供連れからじじばばまで町内会な幅の広さ。女性過半数。
客入れ：整理券なし、ゆったり埋まる客席。釣り椅子1、雛壇にパイプ椅子5。
いずこでも舞台が近い劇場なり。 折り込みチラシ少々。パンフ A4 3ページ
長い挨拶、スタッフ、カンパ支援者名簿。次回公演。10/12-13「筑前藩校絵巻」
＠太宰府天満宮 余香殿。 物販。ポストカード500円。過去公演DVD、関連CD。
カーテンコール1回4分。あいさつとスタッフ紹介。ついで主宰から次回公演PR。
福岡地元の老舗劇団から女優さん1人芝居。
舞台。縁が黒・柿色・萌葱色の定式幕色の平台が段々。壁が屏風式で間取り変更。
襖を持ち込み、秘やかな影絵投影。ぱたんぱたんと小気味よく展開する舞台。
お話。有為転変の人生を送った老女の追想。姫君の出も道を踏み外し、身を売る生活
は大夫、私娼へと転落。幸福の機会は屋台崩しを繰り返してしまい、果てには。
ポップな演出、ブライテストな女優で楽しく切なく。テンポ良く、メリハリある舞台。
転落のたびに鮮やかに衣裳替え、ポップアレンジの邦楽（ドリフの屋台崩し曲
、和太鼓生音も）、ちゃきちゃきした口語会話。サービス精神たっぷりと魅せる、
楽しませる配慮が全編。そこら,いかなる境遇でも、自分の芯を失わなかった
一代女の活き活きとしたありさまと呼応するよう。
恋しくても憎いなど葛藤あれど、さほど追い込まず、ちと物足りないとこはあり。
うんでも、親しみやすく、喜怒哀楽が素直に伝わる原岡さんの演技は清々しい。
終盤は気が入って、涙ながらの思い入れ芝居。一代記の題目を「好色一代女」と晴れ
がましく墨書する主人公。それは役者・原岡梨絵子が一代女として舞台で生きた証と
もなり、天晴れなり。
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