＠下北沢 シアター711(2009/5/12-17 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/711.html
全自由 前売3200円 当日3500円 （木）15:00の回 前売2700円 中高生2000円
作：大西一郎[ネオゼネレイター・プロジェクト] 演出：宮本勝行[にんじんボーン]
舞台美術：寺岡崇 照明：阿部康子（あかり組） 音響：青木タクヘイ（StageOffice）
舞台監督：小野八着（JetStream） 宣伝美術：マツウラタマエ （横浜未来演劇人
シアター）ロゴデザイン：村上マリコ チラシ表面デザイン：山岸辰也
制作運営： 三村里奈 （MRco.） 製作：サンダース：コンビーフ
出演：
山口雅義 ：津村和人（田舎に帰ってきた男）
村越保仁 ：小林洋介（東京から訪ねて来た芝居仲間）
栗田かおり：大崎玲子（津村の中学時代の友人）
遠藤真美子：仲村佳子（津村の中学時代の友人。2級建築士）
若松絵里 ：由夏（津村の姪）
大西一郎 ：山本五郎（津村の中学時代の友人。市役所の人）
宇奈月慎太：近藤了助（津村の中学時代の友人。大工）
2009/5/13(水)晴 7:32-9:22PM(1'50)最前方より 客席超満員(45人)
客層：20-30才代中心、男女半々。スーツ客少なめ。
客入れ：受付開演45分前、開場は時間きっかり。番号順も20番台までほとんど
おらず、開場時10人ほど。釣り椅子1、映画館のホールド感ある椅子6列。前方のが
見易し。折り込みチラシ少々。アンケートはボードと鉛筆付き。パンフ。A4
4ページ。配役、挨拶、写真付きプロフィール、スタッフ、予定。物販なし。
カーテンコールなし。
NGP大西一郎に発破を掛けられたか？土浦に本拠を移した宮本勝行の久々演出、
にんじんボーンの山口雅義主演にて。
舞台。ミニシアターだった劇場に、追想の映画部屋という気が利いた趣向。壁に
映画ポスター、ピンナップ、アイドルのくずかごやらグッズ。畳の床に年代物の
丸テーブル丸椅子。昭和初期の旧家な木地と土壁、天井角の丸みとか、見事な造り
込みに、ほよーねこ。
お話。東京から茨城の実家に帰った演劇人。無類の映画好きを証明するグッズ、
著作コレクションを時間がある今整理と、姪とまったり作業。うんちくで止まる
手、爆走する唇。ぽちぽちとマニア＠中学同級もやってきて、勝手知ったる映画
談義とか。懐かしさにつられたか、「ゴースト」な挿話付き。調子の良い会話も
男は無職、母は要介護と微笑みに影。であるけど、明日があるさ。
毒も優しさでできている、と知って涙。絶妙なるかな宮本ワールド。土浦で公演
するなら、遠征しますですねこ。映画マニアだった大人達と、お客視点な醒めた
若者のとんちんかんなやり取りに笑いつ、遠い日の情熱、失われた天国への追想を
底に置き。しかしお前ら、しんみりしてる場合かと、舌鋒鋭く毒舌バイオレンス
行き交い、スパイシー。とんまなりに負けてない相手、スーダラと流すな当人の
フォローとも、訳知りの大人な優しさを感じさせ。主人公を見守る周囲の暖かさに
作家の宮本さんの未来によせる思いも重なりみえて、ほっこりするねこ。
くせ者演出に、旧知の名優山口さんが、水を得た魚と活きて素敵。
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