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 松竹・InoueKabuki Shochiku-mix「蛮幽鬼(ばんゆうき)」

 @東銀座 新橋演舞場(2009/9/30-10/27 36ステージ)
 http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/index.html
 全指定 1等席12600円 2等席7500円 3階A席6300円 3階B席3500円
  @大阪 梅田芸術劇場 メインホール 11/9-26 22ステージ

 作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
 美術:堀尾幸男 照明:原田保 衣裳:小峰リリー 振付:川崎悦子
 日舞振付:飛鳥左近 音楽:岡崎司 音響:井上哲司 音効:末谷あずさ、大木裕介
 殺陣指導:田尻茂一、川原正嗣、前田悟 アクション監督:川原正爾
 ヘア&メイク:富内宏明 小道呉:高橋岳蔵 特殊効果:南義明 映像:上田大樹
 音楽部:右近健一 演出助手:山崎総司 舞台監督:芳谷研 制作:真藤美一、
 村上具子(松竹)、柴原智子(ヴィレッヂ) 企画:細川展裕(ヴィレッヂ)
 主催・製作:松竹株式会社 製作協力:ヴィレッヂ http://www.banyuki.com/

 「一滴(ひとしずく)の愛」作詞:森雪乃丞 作曲:岡崎司 唄:森奈みはる
 「万葉歌舞」 詞:万葉集より〜詠み人知らず 作曲:岡崎司 唄:木津茂理

 出演:
 上川隆也 :伊達土門/飛頭蛮(だてのどもん/ひとうばん)
 堺雅人  :ザジと名乗る男
 高田聖子 :ペナン

 稲森いずみ:京兼美古都 (きょうがねみこと)
 早乙女太一:方白/刀衣(かたしろ/とうい)
 山本亨  :遊日蔵人 (あすかのくらんど)
 干葉哲也 :京兼惜春 (きょうがねせきしゅん)
 右近健一 :鳳来国の大王
 保坂エマ :美吉都の侍女・七芽(なのめ)

 橋本じゅん:稀道活(きのどうかつ)
 粟根まこと:音津空磨(おとつのからまろ)
 山内圭哉 :稀浮名(きのうきな)
 村木よし子:浮名の妻・鹿女 (しかめ)

 逆木圭一郎:音津物欲(おとつのものほし)
 河野まさと:ガラン
 山本カナコ:惜春の密偵・丹色(にしき)
 中谷さとみ:ロクロク
 村木仁  :監獄島看守
 川原正嗣 :京兼調部(きょうがねしらぺ)
 前田悟  :東寺無骨(とうじのぶこつ)
 磯野慎吾 :果拿の国王
 武田浩二 :果拿の学者
 インディ高橋:果拿の国・舟役人

 藤家剛、工藤孝裕、矢部敬三、川島弘之、加藤学、井上象策、安田桃太郎
 :鳳来国・武士達/豪族達/民衆
 安藤由紀、生尾佳子、葛貫なおこ、須水裕子、NAMI、吉野有美
 :鳳来国・侍女達/踊り女達/民衆

 2009/10/12(月祝)快晴 12:00-3:37PM(1'48/休30/1'11)1F上手中段 客席満員(1600人)
 客層:20-30才代女性8,9割。中高年層3?割。
 客入れ:当日券、補助椅子未確認。折り込みチラシ少々。パンフ A4 1枚。配役、
 スタッフ。どこでもいつでも無料配布、パルコプロデュースとか見習ってほしいねこ。
 休憩時間が長めなので外出可能。2Fグッズ売り場で、チラシの蛮幽像展示中。
 物販。パンフ B4 60ページ 2300円。A4 トートだとはみ出すので、袋をつけて
 ほしいねこ。サントラCD 1000円、戯曲1890円、Tシャツ2500円、以下東京限定=
 ストラップ1200円、うつし金蒔絵500円、エコバッグ (売切れ)1200円 あと、ちな
 んだ弁当販売。 3:31PM終演。 カーテンコール 6分3回。最後はスタオベ。

 女子垂涎の男子を集めた、大人気興業。このチケ代で完売ってすごいね。
 
 舞台。ぐるぐる盆を回し、持ち込み式でスピーディに転換。その間に油絵めいた映像
 でつなぎ、物語補完。映像使いすぎの感はちょっと難あり。
  
 お話。「厳窟王」モチーフの裏切りと復讐の物語。才能と人望故、邪心を抱く仲間
 から汚名を着せられ、永久投獄。復讐心だけで正気を保っていた男は、悪鬼と恐れら
 れる罪人と出会い、ともに脱獄。故国で権勢を振るう、裏切り者達に復讐を図るが、
 一筋縄ではいかず。

 やばい、太っちゃうよ、役者芝居が美味しすぎて。欲望と陰謀術策が巡る波瀾万丈で
 ハードボイルド、こってりした物語。前半ゆったり気味も、後半はターボ全開、グル
 ーブ感たっぷり、舞台客席とも体温を上昇させ。ダークな背景を負って、花が咲く
 ように役者を引き立てる演出続々、畳みかける見せ場の連続がまあすごいですねこ。
 
 堺さま。笑顔がすてきな外道、甘みと苦みがキャラメルマキアートな二重奏。軽やか
 な身のこなし、立ち姿は、大隈裏劇研アトリエでの22,3才彼が格好良さが蘇るよう。
 タッグを組む上川様。なかなかの剣裁きで真っ向から対峙、加え深い声で魅了。
 ちょっともたつく、木彫り感がまたらしくて○。大役もなんか楽しそうだし。
 
 高田おネエ様。大胆不敵なおもろい奴、新感線らしいキャラ芝居○。客席からやんや
 の拍手。橋本じゅんさま。悪い奴ほど愛嬌があるという、これも新感線の魅力。
 すっかりチームリーダーとなって、客席盛り立て。稲森さま。きりっと毅然、
 美しいだけでない存在感くっきり。早乙女君。消えたはずの薪に火をつけるように、
 役者惚れ心にスイッチオン。華麗な太刀裁き、しっとり静かな美少年佇まい。背に
 バラが咲くのを幻視するねこ。

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