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 新国立劇場 JAPAN MEETS…シリーズ「わが町」

 @初台 新国立劇場中劇場(2011/1/13-29 17ステージ)
 http://www.nntt.jac.go.jp/
 S席7350円 A席5250円 B席3150円 Z席1500円

 作:ソーントン・ワイルダー 翻訳:水谷八也 演出:宮田慶子
 音楽・ピアノ演奏:稲本響 美術:長田佳代子 照明:沢田祐二
 音響:渡邉邦男 衣裳:加納豊美 歌唱指導:伊藤和美 演出助手:高野玲
 舞台監督:澁谷壽久 芸術監督:宮田慶子 主催:新国立劇場 共催:TBS
 後援:TBSラジオ
 出演:
 小堺一機 :舞台監督
 相島一之 :ドクター・ギブズ
 斉藤由貴 :ギブズ夫人
 中村倫也 :ジョージ・ギブズ
 大村沙亜子:レベッカ・ギブズ

 佐藤正宏 :ウェブ氏
 鷲尾真知子:ウェブ夫人
 佃井皆美 :エミリー・ウェブ
 菅野隼人 :ウォリー・ウェブ

 青木和宣 :ウォレン巡査
 増子倭文江:ソームズ夫人
 山本亨  :サイモン・スティムソン
 中村元紀 :ハウイー・ニューサム
 内藤大希 :サム・クレイグ
 橋本淳  :ジョー・クローウェル
 横山央  :サイ・クローウェル

 北澤雅章* :ウィラード教授 *さいたまゴールド・シアター
 中野富吉* :ジョー・ストッダード
 竹居正武* :町のひとびと
 森下竜一* :町のひとびと
 神尾冨美子*:町のひとびと
 都村敏子* :町のひとびと
 コ納敬子* :町のひとびと
 吉久智恵子*:町のひとびと

 朝倉みかん:町のひとびと
 宇海渡 :町のひとびと
 内山ちひろ:町のひとびと
 斉藤悠  :町のひとびと
 佐々木友里:町のひとびと
 下村マヒロ:町のひとびと
 高橋智也 :町のひとびと
 高橋宙無 :町のひとびと
 橋本咲キアーラ:町のひとびと
 水野駿太朗:町のひとびと

 稲本響:音楽/ピアノ演奏

 2011/1/16(日)晴 1:00-4:07PM(1'51/休20/53)前方中央 客席ほぼ満員?(700人)
 客層:老若男女幅広く、普段演劇みない人も多そう、男女半々。
 客入れ:最前10列〜21列まで、両サイドは不使用、2階も使用。チラシは希望者のみ。
 パンフなし。物販。パンフ B5 48ページ 800円。ほか、劇場グッズあれこれ。
 カーテンコール1回3分。

 現代演劇の系譜を紐解くシリーズ。まさに演劇的な、1938初演〜上演を繰り返して
 きた作品を取り上げ。
 
 舞台。テニスコート4面?の広大な素舞台。既存額縁舞台の名残とばかりにフレーム
 が前後3本置かれ。下手端にグランドピアノ。晒白色椅子とテーブルを持ち込み式、
 街路と家は照明で示すなど、削ぎまくりのシンプル舞台美術。

 お話。1幕「日常生活」、2幕「恋愛と結婚」、3幕「死」で構成されるグローバーズ
 ・コーナーという架空の町の物語。

 広大空間に活きるグーグルアースな視点、虚構に観客を取り込む飾らない無印良品な
 演出。ともかく広く高く、宇宙に一人きりな、神の視点な原作世界を体感させ。
 道と家空間はリアルサイズで照明、墓地は半地下で意味深、夜空は心地良く広がり。
 2階はやっぱり脚立使うんだと得心したり。そんな広野でお客を惑わせないよう、
 舞台監督役小堺さんが、案配良い間合いの呼吸で衆目集めて、さすが。客席とのやり
 取りも在り、仕込みだけじゃないのが楽しいところ。すっと心に沁みるピアノ音楽が
 静かに情感高めて○。

 衣裳が淡い淡色で男女別おそろい、まさに無印良品。シンプルライフの体現、また
 脱色ぶりが喪われた人達な雰囲気醸して感慨。動物の声とかSEはモブの人達の声で
 これは定石かな。

 役者。可哀想な芸術家・サイモン・スティムソン役、山本亨。悲しみの深淵にある様
 を抑制した演技でして、深く記憶に残り。さいたまゴールド・シアターの方々。
 それでなくてもガツンとくる三幕で総出演、実年齢のリアルな存在感で増長。
 ギブズ夫人役・斉藤由貴。いい感じにおばさんになってて好感。夫婦役、佐藤正宏、
 鷲尾真知子。ほっとする暖かみ。ジョージとエミリー役、中村倫也、佃井皆美。
 すくすく伸びやかにノーブルに。

 
 エントランスからあちこちに道しるべ

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