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＠渋谷 シアターコクーン(2011/4/1-24 31ステージ)
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/index.html
全指定 S席9000円 A席7000円 コクーンシート5000円
原作：キャリル・チャーチル 演出：鈴木裕美[自転車キンクリーツ]
翻訳：徐賀世子 美術：松井るみ 照 ：小川幾雄 衣裳：黒須はな子
音響：長野朋美 ヘアメイク：馮啓孝 演出助手：坂本聖子 舞台監督：瀧原寿子
プロデューサー：北村明子 提 携：Bunkamura 企画･製作：シス・カンパニ―
出演：
寺島しのぶ：マーリーン(人事派遣会社 新重役)
小泉今日子：二条(平安時代の寵姫)、ウィン(人事派遣会社社員)
渡辺えり ：フリート(ブリューゲル絵画に登場)、アンジー(マーリーンの姪)
鈴木杏 ：忍耐強きグリゼルダ(カンタベリー物語に登場)、ジニーン(派遣会社社員)、ネル(転職希望)
池谷のぶえ：ウェートレス、キット(アンジー友）、ショーナ(転職希望)
神野三鈴 ：法王ヨハンナ(女性であることを隠す）、ルイーズ(転職希望)
麻実れい ：イザべラ・バード(探検家)、ジョイス(マーリーン姉)、キッド夫人
2011/4/2(土)晴 6:00-8:31PM(70/休10/70)1F最前方 客席満席(740人)
客層：大人寄りに幅広く。男性多め(3，4割）。
客入れ：当日券不明。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚に配役など。挨拶1枚
震災で上演を断念する選択肢もあったが、私たちにできることは「芝居創り」を
通して生まれるエネルギーを「復興の祈り」に変えて被災地に届けること 等。
パンフ B5 30ページ 1000円。全額義援金とのことで、とその場で募金箱へ入り。
きっかり定時開演、完全暗転するので注意。カーテンコール2回1分。1回目後即刻
退場アナウンスが流れ。開演とも時間厳守ぶりに非常時の今への配慮が伺え。
まさしくトップ、主役中の主役級女優を揃えての女性群像劇。スタッフも手立ての
女性揃いと徹頭徹尾徹底。さすが、北村女史。
舞台。シンプルなグレーのテーブルと椅子。組み替えて、食卓、オフィス、民家に
切り替え。転換には役者も動きながら参加して、スムーズスピーディ。背景に工夫。
黒い幕をスリット状に開けて、種々色の開口や窓に見立て。また、大きなアルミ
フレームを前面、頭上、斜めにおいて空間を巧くつくり出し。
お話。時代を経ても尽きない、フェミニズムの問題を変化球と直球を取り混ぜた構成
で描き。前半は、人材派遣会社重役に昇進したマーリーンのお祝いパーティ。なんだ
けど、メンバーは歴史上の史実、虚構の女性達。女傑揃いなるも交わされるのは
苦労話。互い痛み会うと、わかるわのガールズトーク往来。時空を越えても変わら
ないというのは、後半のオフィスでも同様。企業がほしいのは若い男性とか、キャリア
ウーマンがつぶやいて哀しいこと。転職斡旋の社内とお客それぞれの人生と事情から
女性大変の事実を浮かばせ。終盤はマリーンと、実家を離れた彼女にかわり、病気の
母親を引き受け、夫に逃げられた後も娘を育てた、肝っ玉姉・ジョイスのもの凄い
口けんかとなり。
なんといっても力強い女優芝居が輝くぅ、眩しいぃ、楽しいねこ。前半は女子会話
の面白さ。女優個性と役柄がマッチして活気活性。後半も快調、快演。神野さんの
意外なコメディアンヌぶり、10代でもいけるじゃないかな、えりさんの意外性も愉快。
メインイベントはラストの姉妹舌線。負ける気のない女優2人がガチンコでつばぜり合い
して大迫力。時々剣が花になったりして、まあ素敵。ライブな演劇の楽しさを存分に
味あわせてくれて、ご馳走様ですねこ。
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