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＠新宿 新宿シアターモリエール(2011/8/31-9/5 9ステージ)
http://www.shinjuku-chuo.com/shop/moliere/moliere.htm
全指定 前売4500円 当日4800円
作：蓬莱竜太[モダンスイマーズ] 演出：鈴木裕美[自転車キンクリート]
照明：原田保 音響：長野朋美 舞台監督：安田美知子
衣裳スタッフ：吉田祐子 宣伝美術：鳥井和昌 企画：鈴木裕美
制作：自転車キンクリーツカンパニー 須藤千代子、大槻志保
出演：
陽月華 ：島津墨子(スミコ 箱入り)
柴一平 ：了太郎(リョウタロウ 新入り)
安田栄徳 ：相良(サガラ 御曹司)
鴇田芳紀 ：小島(コジマ トレーナ)
木村晶子 ：夏美(ナツミ ダイエット目的)
瀧川英次 ：ビート(会費滞納)
福麻むつ美：島津静音(シズネ 墨子母)
久保酎吉 ：島津誠(マコヒ 墨子父 ジム会長)
俵和也/桜木涼介[ダブルキャスト]：男
2011/8/31(水)曇 7:05-8:51PM(1'44)後方上手 客席満員(150人)
客層：役者、演劇ファンの平均30代女子8，9割。人生ベテラン者ちらほら。
客入れ：最前B列 ゆるめのひな壇に椅子10列。千鳥配置で配慮も、巨人が前列に
座ると辛いかも。折り込みチラシそれなり。パンフ B5 5ページ。終演後に読んで
挨拶、配役、プロフィール、スタッフ。物販なし。カーテンコール間を開けて1分
2回。
ジテキン・鈴木裕美のなんかやりたいことをやりたい時にやる個人企画。ダンスめく
演劇公演だけど振付家は置かず。俳優（というかダンサー)の自主振付エチュード
もちよりで創作したとか。
舞台。がらんと稽古場？じゃなくボクシングジム。下手にグローブや器具類の棚。
入口は下手奥下。正面中央、よこに母屋への階段。上手端に簡素な木製ベンチ。
体育館みたいなハロゲンライトが両端。
お話。弱小ボクシングジム。会長の美貌の娘は実業家・御曹司と婚約。カフェを開く
のが積年の夢である母親の野望故。折しもジムに入会してきた純朴青年は彼女に一目
惚れし、御曹司と恋の果たし合いとなる。妻の野望を快く思わない、ボクシングバカ
の夫と弟子達は応援するのだが。
ダンスが情感を増幅、とってもエモーショナル。手振りや目線の交感を盛んに交えて
対話するダンスとし。ぐぐっと力強く、切々と迫るものあり。台詞場面はベテラン・
久保酎吉を中心に締め、瀧川英次、福麻むつ美がコミカルな(後切なさ)を添えつ、
骨太に物語り。青春悲恋ものかと思いきや、陽月華がファムファタールな、公演タイ
トルに男をのみこむ魔性で魅せて、どきり。あれもこれも一意ではない趣向、味わい
が面白いねこ。宝塚、ミュージカル、小劇場と出自の異なる俳優が個々に善戦、共に
協調。やる気の冒険演出家と楽しみながら作りこんでいったのが伺えて、楽しいねこ。
役者。陽月華。きれいでキケン。柴一平。男子キューティ。安田栄徳。登場で客席
ファンから拍手沸き。やんちゃ。鴇田芳紀。若くしていぶし銀。木村晶子。バカかわ
いい、後半の可哀想ぶりにもらい泣き。瀧川英次。彼の言葉をみんなで翻訳したと
いうダンスで弾け、軽妙にトーク。福麻むつ美。おばはんの嫌味ダンス〇。
久保酎吉。彼がいてよかったな、滋味滋養。全員ダンスにより、例外なく激しく踊り
ご苦労様なり。
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