＠渋谷 青山劇場(2012/5/24-7/2 45ステージ)
http://www.aoyama.org/
全指定 S席12500円 A席10500円
＠大阪 梅田芸術劇場 メインホール 4/24-5/14 24ステージ
作:中島かずき 演出：いのうえひでのり
美術：堀尾幸男 照明：原田保 衣裳：小峰リリー 振付：川崎悦子 音楽：岡崎司
音響：井上哲司 音効：末谷あずさ、大木裕介 殺陣指導：田尻茂一、川原正嗣
アクション監督：川原正嗣 ヘア＆メイク：宮内宏明 小道具：高橋岳蔵
特殊効果：南義明 映像：上田大樹 大道具：俳優座劇場舞台美術部
音楽部：右近健一 演出助手：山﨑総司 舞台監督：芳谷研 宣伝美術：河野真一
宣伝写真：野波浩 宣伝衣裳：小峰リリー 宣伝ヘア：宮内宏明
宣伝メイク：内田百合香 宣伝小道具：高橋岳蔵
宣伝･公式サイト制作運営：ディップス・プラネット
票券＆広報：脇本好美(ヴィレッヂ) 制作助手：山岡まゆみ
制作補：辻美央(ヴィレッヂ) 制作デスク：小池映子(ヴィレッヂ)
制作：柴原智子(ヴィレッヂ) エグゼクティブプロデューサー：細川展裕(ヴィレッヂ)
企画・製作：劇団☆新感線・ヴィレッヂ
出演：
・北の王国(幕府)
古田新太 ：キョウゴク(王宮警護・侍所)
藤原竜也 ：ラギ(同上・守護頭 キョウゴクの息子)
石橋杏奈 ：ミサギ(キョウゴクの娘)
三宅弘城 ：ギセン将軍(愚かな王）
村木よし子：トウコ(皇后 ギセンの母)
永作博美 ：シレン(暗殺部隊)
河野まさと：ヒトイヌオ(暗殺部隊)
粟根まこと：モロナオ執権
山本カナコ：ヨリコ(モロナオの妻)
吉田メタル：モロヤス(モロナオの弟）
逆木圭一郎：ギチョク(王宮警護)
・南の王国(教団)
高橋克実 ：ゴダイ大師
北村有起哉：シンデン(教団幹部)
右近健一 ：ショウニン(教団幹部)
高田聖子 ：モンレイ(ゴダイの正妻)
中谷さとみ：マシキ(ゴダイの娘）
橋本じゅん：ダイナン(教団警護)
インディ高橋：アカマ
礒野慎吾 ：コシカケ
保坂エマ ：セモタレ
村木仁 ：ヤマナ
川原正嗣 ：トキ
上田亜希子、須水裕子、中野真那、西田奈津美、松尾杏音、吉野有美
：北の王国の貴族・宮女/南の王国の民・教団員
蝦名孝一、小林賢治、桜田航成、二宮敦、武田浩二、藤家剛、加藤学、川島弘之、
安田桃太郎、伊藤教人、菊地雄人、南誉士広
：北の王国の貴族・兵士/南の王国の民・兵士・教団員
2012/5/24(木)晴 6:05-9:16PM(1'34/休21/1'12)2F中央 客席ほぼ満席(1200人)
客層：20-30才代中心に女性8，9割。男女とも中年層ちらほら。
客入れ：劇場前のデコレーションなし。渋谷駅もないし、表参道駅だけの模様。
外でパンフのみ販売。折り込みチラシそれなり。地下ロビーで歴代ポスター展。
パンフ A4両面。物販。パンフ 2500円 大判B4 手提げ袋付き。戯曲本1890円、
ポスター1000円、Ｔシャツ2500円、クリアファイル500円，てぬぐい500円、
蒔絵シール500円。 9:12頃終演 カーテンコール4分3回と主人公2人が押し出されて
1回。
久々劇団員勢揃い、永作博美とのribbon時代以来の再会と、藤原竜也、高橋克実
初参加とお楽しみあれこれの新作。
舞台。新凱旋門ですかな、ぶっと無機的門構えが中央。ここに大陸風中華な装置を
あれこれしつらえ。今回は八百屋じゃない床には美しく照明展開。
お話。南北朝に分断された２つの王朝。長年にわたる覇権争いの中で、南の独裁者
ゴダイ暗殺を命じられた北の美しき暗殺者と警護官は暗殺行の中、しだいに惹かれ
会うが…。様々な因縁愛憎が渦巻く、カブキもの一幕。
かつてなくヘビーに、そして試練と闘うこととその後のギフトを示す私たちの時代の
物語。情宣ではラブストーリーとか愛憎とかあるけど、巷にはびこる甘やかな物語を
期待すると唖然呆然。今、鶴屋南北かという、ベビーな因縁因業話しがこれまでに
なく展開されて、ほよよねこ。ただし、超常ならず、等身大の小さき人のドラマと
して、生々しく叙情を伝えて、むむむねこ。ケレンをしても感動は装わない描き方に
好感ねこ。その分、痛さ直裁だけどね。そこらは折折の心理を具現化する照明、音楽
ら行き届いた総合演出で昇華させてくれて、お手並み見事。
お茶目も箸休めと忘れない、サービス精神、バランス感覚◎。まぶされたギャグめく
コテコテ芝居のお菓子も、一層おいしくて素敵。
役者。小劇場演劇界の名優・高橋克実が本領発揮。ゴダイ主人公でスピンアウトもの
をぜひつくってくださいと思うほどに、カッコイイ。剛胆でセクシーな暴君ぶり◎。
タイトルロール、永作博美さんが誠実、藤原竜也君が青臭くて母性刺激と好演。
それぞれに偏愛を抱く、橋本じゅんと古田新太が印象深く。片思いの人と、国家へ
惜しみなく愛を注ぐ、ダイナン・じゅんさんには笑って泣かされ。
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