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＠王子 王子小劇場(2013/9/12-17 9ステージ)
http://www.en-geki.com/
全自由 前売3000円 当日3300円 高校生以下1200円 リピーター割引2000円
脚本・演出:柳井祥緒 舞台監督:海老原 翠 照明プラン:シバタユキエ
照明操作:今西理恵 音楽:石倉久幸(Knitting & A Scene) 音響:反町瑞穂
衣装:藤田 友 ステージング:鵜沼ユカ 演出助手:坂本なぎ、宍戸ともこ
宣伝美術:四谷きりん WEB・方言指導:小幡光秀 フライヤーモデル:北川義彦
制作:藤村恭子
出演：
北川義彦[十七戦地]：酒田七生(野生動物調査会社SEA・調査員)
佐藤幾優 ：須田大次(須田水産専務。坂根ふるさと会の副会長)
宮地成子[劇団黒テント]：須田千鶴(その妻)
峯岸のり子：須田圓出子(坂根ふるさと会婦人部部長。大次の義姉)
佐糖勇樹[ロックンロール・クラシック] ：阿藤昇(大潮市坂根集落支援センターの所長)
小林祐真：小菅俊一(坂根診療所の医師)
浜野隆之[下井草演劇研究舎]：革野敦之(大潮市坂根集落支援センター・職員)
鈴木理保：草野那美江(その妻)
真田雅隆：牟礼宇一郎(漁師)
藤原薫[十七戦地]：比嘉野花(坂根神楽の舞い手)
潭口渉[ロデオ★座★ヘヴン]：須田大和(須田水産社長。坂根ふるさと会会長)
2013/09/16(月祝)曇 7:02-8:53PM(1'50)奥側中段中央 客席ほぼ満席(50人)
客層：20-30才代中心、男女半々。
客入れ：センターステージ、ひな壇にパイプ椅子4列ずつ。折り込みチラシそれなり。
パンフ B5 3ページ。長い挨拶。細かい配役、相関図、設定解説。次回公演来年2月。
物販。台本800円 定規(17cmに線)300円。 カーテンコール1回。
2011年旗揚げ作品再演。第17回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。ねこ未見。
舞台。センターステージ。袖側に天上から赤くまだらに染まった網。反対側に調度や
日用品の山。設定は概ね公民館会議室。
お話。宮崎県の小さな漁村。村おこしのイベントが近いある日、村の農産物が食い
荒らされ始める。害獣駆除に役人が呼ばれるが、村人は駆除あるいは保護を訴える
ばかりで、動物の正体は語ろうとしない。動物、村人曰わく化け物の正体とは何か、
事態は思わぬ展開をみせる。
欲張りな、おかずいっぱいのサービス定食なファンタジー。海から脅威がやってくる
恐怖、小さき人間の尊さと愚かさ、壮大な進化の顛末と抗う人間の絶望と希望。
そんな大から小まで、SFホラーから愛憎劇までの範疇を会話劇に盛り込んでさあ大変。
前半は丁寧な会話を積み重ね、興味深い反面物語が進まず、ちともどかしく。後半の
飛躍は荒く感じて、同文。さじ加減が難しいところだけど、キレイに嫌味なくまとめ
て見応えアリ。トークで触れられていたけど、映像的で印象に残る場面いくつか。
進化した人間が去った後、靴だけ残る絵柄が好き。
アフタートーク 9:02-9:37PM(35)4割居残り
小林弘利(脚本家・小説家)、柳井祥緒
小林氏を紹介、かつてジョブナイルといわれた小説群や、映画シナリオライター。
シナリオ学校での自分の先生。
木村 小さい村で起こるドロドロの事件ばかり書いていた。唯一ファンタジーを
書いてくる生徒。ロジカルに書くことができる。怪獣映画の脚本を一緒に
つくった。（感想）好きなところは二つ。村人がみな魚になっても、調査員は
それでもあらがうという。評判が悪いエンジェルウォーズという映画でロボトミー
手術をされる主人公へ悪役にいう台詞。悪人の方が負けるなという。どうしようも
ないことにあらがうことが生きる証だと思う。
もうひとつは靴を残して村人がいなくなるところ。ファンタジック。（本当の魚に
なってしまう）ヨーロッパでは靴は魂を表す小道具。欧米の映画は絵画から、
モノに託してモノを表す。魚はキリスト、救世主が現れたと納得できる。
大人のドラマとしてゴジラをやればいいと思う。ウルトラマンが嫌い、怪獣が
哀れと子供の頃から思っていた。なぜ排除されるのか（二人でつくったプロットの
こと）北朝鮮で浜辺に打ち上げられた怪獣を人が食い尽くすところから始まる。
Ｇはゴジラででなくゲスラ。円谷プロに怪獣主人公のドラマの企画が通らなく
なった。そんな頃、矢内君が舞台をつくりましたと。キレイに舞台の台詞で
まとまっていて、詩のようだった。
木村 Ｇの時はプロットにどうリアリティをもたせるか悩んだ。作り手の想像力が
先に行かないとと思った。311の映像をみて、この企画はもうできない、ガメラも
だめ、町が壊れるのはダメだなと。
柳井 プロットを見直すと素敵な話しがいっぱいあった。
木村 劇団でドラマにしない？、本気で。
質問コーナー
Q1 映画を撮っている。途中でミステリのようになって、刑事ドラマのようになるが。
柳井 ロジカルといったが書きたいものを書いただけ。風琴工房「ATG」のよう
怪奇ものが好き。映画「ミスト」「ロスト」のようなものがやれないかなと。
やりたいことが沢山合って。ちゃんとやるにはどうするか考える.
(木村 ミステリーが好きだよね）なんでか好き。
木村 近親相姦ものとか（花と竜）。若いのに横溝正史のよう、血の汚れとか。
（普通の家の出身なのにね）
Q2 科学的事実と発想のアレンジはどうやって。
柳井 文化系だけど、勉強している。人が魚になることが信じられないので、
どうするか調べる。ロジックから飛ぶ瞬間がある（木村 描き手の生理。
気持ちがいい）
木村 調べるより人に聞くほうがいい。相手は話したがっている、無駄話をしてる
内に閃く。
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