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 青蛾館 男装音楽劇「星の王子様」

 @池袋 東京芸術劇場 シアターウエスト(2014/09/11-15 8ステージ)
 https://www.geigeki.jp/rent/
 全自由 一般前売 4500円 当日5000円 ペアチケット8000円 学生前売3500円
 当日4000円

 作:寺山修司 構成・演出・振付:スズキ拓朗[チャイロイプリン]
 音楽:朝比奈尚行[時々自動] 美術・映像・宣伝美術:青山健一[渋さ知らズ]
 演出助手:柏木俊彦 衣装:竹内陽子 ヘアメイク:川村和枝(P.bird)
 照明:正村さなみ(ライズ) 音響:鶴岡泰三 舞台監督:岡島哲也(ヨルノハテ)
 制作協力:イビケイコ プロデューサー:野口和彦 企画:制作:青蛾館
 助成:芸術文化振興基金
 出演:
 唯mie :オーマイパパ
 犬鶴美仁音:点子
 野口和美 :ウワバミ

 森ようこ[演劇実験室 万有引力]:ヒツジの星1
 山口ルツコ:ヒツジの星2
 ジョデイ[チャイロイプリン] :ヒツジの星3

 伴美奈子[扉座]:大工の星
 七味まゆ味[柿喰う客]:点燈夫の星
 阿萬由美[流山児★事務所]:快楽のまばたきの星
 新部聖子 :ホーキ星
 
 万里紗  :織姫
 蜂谷浜玉 :彦星

 松山由佳 :バラの星
 真弓瞬  :飛行士の星
 清水ゆり[チャイロイプリン] :キツネの星
 浅場万矢[さいたまネクストシアター]:バオバブの星

 増田ゆ一こ:流星群1
 落合美香 :流星群2
 今井夢子[椿組] :流星群3
 千葉りか子:流星群4

 こもだまり[昭和精吾事務所]:まぼろしの星

 演奏:
 鈴水光介 トランペット、鍵盤、ギター、ウクレレ
 高橋牧 アコ一ディオン、ボイス、ウクレレ
 日高和子 アルトサックス、バリトンサックス
 黒本麻来 フル一ト、ピッコロ、バリトンサックス
 柴田暦 ボイス、フルート、鍵盤
 朝比奈尚行 アルトサックス、バリトンサックス、ウクレレ

 2014/09/11(木)晴 7:02-8:48PM(1'43)下手ブロック 客席満席(220人)
 客層:大人中心、中年層最多。男女半々。
 客入れ:開場中パフォーマンスなどなし。三方囲み 正面C列最前 8,9列。
 壁際に一段高いバルコニー席あり。舞台両サイド3列。折り込みチラシそれなり。
 パンフ A4 1枚。配役、スタッフ、予定。次回 来年3月 男装音楽劇第2弾
 「くるみ割りx人形」 物販。パンフ 800円 ポスター付き1000円 ほか。
 カーテンコール2回3分。

 寺山修司、初期60年代作品を20代・スズキ拓朗が演出。
 舞台。工事現場の体。カラーコーンの間に木琴が分解置き。移動式のイントレの上、
 「月」には月齢映像投影。客入れ時は照明バトンを下げて、設営中の劇場の体。

 お話。訳ありで男装のパパと宿探しをする娘。大家は星の王子様になりたかったと
 いう「ウワバミ」。今日も望遠鏡(カラーコーン)で星夜探索。娘はといえば、
 世界を侵食する様々な羊たちと出逢い、虚実の狭間を往き来することになって。

 ポップでおしゃれな装い、客観視を施し再構築され、ムードではない明晰な幻想譚。
 段ボールのカバンをもち、キュートなメイクの着ぐるみ羊たち。セーラー服の少女と
 伊達なスーツ→華麗なドレスのパパ。カラフルな照明、風変わりも軽やかな時々自動
 サウンドの演奏とダンス。訳あり登場人物は星の王子様に焦がれて、現実と物語の
 狭間で生きるけど、それを闇でなく光の中で描き。どのキャラも魅力的に輝いて
 素敵。キュートも芯のある熱い情熱を感じさせる、犬鶴美仁音・点子。対して、
 妖しさたっぷりとムーディな野口和美・ウワバミ。そして華ある唯mie・オーマイ
 パパ。飄々とした朝比奈尚行の前説に思わず笑い、虚実の垣根が取り払われるラスト
 では要の役を負って、符合に納得するねこ。

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