＠小竹向原 アトリエ春風舎(2015/2/7-16 11ステージ)
全自由 予約・当日共 2800円
作・演出：山田百次（劇団野の上） プロデュース：河村竜也（青年団）
照明：井坂浩 制作：赤刎千久子 宣伝美術：河村竜也
企画制作：青年団、（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
出演：
山村崇子：荒関(あらぜき)うか（砂原稲荷の神主）
大竹直 ：佐田彦（荒関家の長男、うかの甥）
菊池佳南：ミヤ（荒関家の長女、うかの姪、巫女）
ブライアリー・ロック：ブライ（巫女）
河村竜也：川守田（かわもりた お稲荷さまブローカー）
大塚洋 ：生田目（なまめた ブローカー見習い）
斉藤祐一[文学座]：外崎（とのさき お稲荷さまを持ってくる）
赤刎千久子：その嫁
村井まどか：よりこ（テキ屋の女房）
2015/02/15(日)晴 11:04-12:44PM(1'40)中段下手 客席満席(50人)
客層：20-30才代とおじさん。男女半々。
客入れ：開場時20人ほど。ベンチ1、椅子5列。折り込みチラシそれなり。パンフ
A4 3ページ。裏面に物語の地図。観ることをお奨め。物販。上演台本。
カーテンコール1回。
山田百次 新作上演企画。
舞台。土間の上手半分、一段高く四畳半座敷。下手に白木の長机とパイプ椅子。
出入口、のれん内からが母屋、下手から玄関設定。
お話。長男はほぼ無関係、長女は巫女、叔母が神主を次いだ訳ありの稲荷神社。
外国人バイトの巫女の方が作法をわきまえていたり、大丈夫かな状態。さらに
氏子ローカルだった、神仏供物の預かり場所は近在の神社に始まりいまや全国展開。
「専門ブローカー」がお気持ちを頂きながら仲介する始末。荒れた状況にさらなる
災禍。海岸から浸食拡大、鳥居らが崩れ始めたのだ。
腐っていく聖域と人心、装わない会話劇で赤裸々に見せつ、怪異ちりばめる奇妙。
場が歪み、人間が伸縮したりと突拍子にないけど、後ろめたい気持ちの現れが
よく判り、得心できる効果とし。無節操も迷信に転び、軽薄も形式に拘る、可笑し
なことになっている日本の縮図ともとれ。スピンアウトができそうな曲者キャラ
ぞろい、きっちり演じる役者とも楽しめ。
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