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 新国立劇場「東海道四谷怪談」

 @初台 新国立劇場 中劇場(2015/6/10-28 17ステージ)休演6/15,22
 http://www.nntt.jac.go.jp/play/
 全指定 S席8640円 A席5400円 B席3240円 当日Z席1620円
  @兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 7/1-2
 
 作:鶴屋南北 演出:森新太郎[演劇集団円] 上演台本:フジノサツコ[モナカ興業]
 美術:堀尾幸男 照明:勝柴次朗 音響:藤田赤目 殺陣:渥美博 衣裳:中村洋一
 ヘアメイク:佐藤裕子 床山:奥山光映 映像:栗山聡之 演出助手:豊田めぐみ
 舞台監督:三上司 制作:三崎力、栗原千波 主催:新国立劇場
 出演:
 内野聖陽:民谷伊右衛門:
 秋山菜津子:お岩
 山本亨 :四谷左門、米屋長蔵
 陳内将 :お袖

 平岳大 :佐藤与茂七、乞食坊主運哲
 小野武彦:伊藤喜兵衛、古着屋庄七、捕手頭
 下総源太朗:伊藤後家お弓、大三ツの升太
 有薗芳記:伊藤孫娘お梅、地廻りの桃助
 木村靖司[ラッパ屋]:乳母お横、蜆売り次郎吉

 木下浩之:按摩宅悦
 大鷹明良:秋山長兵衛、乞食坊主願哲
 酒向芳 :関口官蔵、非人目太八
 釆渾靖起[文学座]:中間伴助
 谷山知宏[花組芝居]:小仏小平
 北川勝博[劇団昴]:利倉屋茂助、非人泥太、ゆで玉子売りお花
 花王おさむ:お熊、非人づぶ六
 頼田昂治:薬売り藤八、捕手、中間、黒子

 今國雅彦[TEAM HANDY]、稲葉俊一、わっしょい後藤、森野憲一

 2015/6/21(日)雨 1:01ー4:08PM(1'51/休20/54)中段中央 客席ほぼ満員?(1000人?)
 客層:大人客席、20-30才代女性と中高年男女。女性7割。
 客入れ:最前6列。折り込みチラシはロビー置き。パンフなし。お団子など販売の
 茶屋設営。浮世絵や歌舞伎舞台写真など展示。物販。パンフ B5 800円。
 カーテンコール2回2分。

 ただではすますまい森新太郎演出、美女と野獣な主役俳優にて。
 舞台。時代考証・歌舞伎な衣装と調度、小道具をそぎ落とされた空間に置き。
 床と二面で切り取り、壁を縦横に吊り分けたりして空間造形。タランティーノですか
 な、原色にシルエット使い。ほか、設定は原作に沿うけど、演出工夫は見たことない
 よなアイデアを反映、都度ははーんねこ。

 お話。塩治の家の浪人・民谷伊右衛門は出世のため妻・小岩を憤死へと至らしめ、
 その怨念によって壊滅されてしまう。

 種々工夫で原作テキストと人物をくっきりと浮かばせ、ガツンくる舞台。お岩以外は
 全員男性キャスト。娘お梅・有薗芳記にびっくり、しかも殊勝演技だし。伊右衛門・
 内野聖陽様。気が弱いくせに無慈悲なジャイアン行動。徹頭徹尾、仲間とごろつき
 所行ざんまい。殺伐として原作をなぞるだけで現代を表出するマジック。
 終盤、劇場空間を活かし広がっていくけど、伊右衛門はますます追いつめられると
 いう皮肉、面白いなあねこ。
 

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